東京都の青少年・治安対策本部は18日、小中学生の子供に携帯電話を持たせている保護者を対象とした「フィルタリングサービスに関する実態調査」の結果を公表した。
調査は2月13日から2月17日の間に、インターネットパネルを使用したネットアンケートを実施。小学生(4~6年生)の保護者150人、中学生の保護者150人の合計300人から回答を得た。
調査によると、子供が使用する携帯電話について、新規契約時にフィルタリングサービスに加入した保護者は50%、調査時点でフィルタリングサービスに加入している保護者は57%という結果となった。
フィルタリングサービスについて、「契約時に加入しなかった」または「加入したがその後解除した」と回答した保護者に対して、2008年秋から携帯電話各社はフィルタリングサービスを勧めているが、どのように対応したかという質問に対しては、「加入した(する)」は20.2%にとどまった。フィルタリングサービスに加入しない理由としては、「子供を信用しているから」(36.9%)、「各社がフィルタリングサービスを勧めていることを知らなかったから」(32.3%)などが多く挙げられている。
また、フィルタリングサービスの加入が進んでいない理由について尋ねた質問では、「ネット上の有害情報やフィルタリングに関して、その内容がよくわからない保護者が多いから」(45.0%)、「フィルタリングの仕組みが十分でなく、きめ細かい設定がまだできないから」(36.0%)、「子どもが見たいサイト等にアクセスできなくなり、不便だったり反発されたりするから」(25.3%)などが多数意見として挙がった。
このほか、自由記入形式の質問として、「携帯電話を持たせて良かったこと」を尋ねた結果は、「連絡が取りやすい、つきやすい」という意見が191件で多数を占めた。一方、「携帯電話を持たせて悪かったこと」については、「特になし」という意見が98件で最多だったが、「使いすぎ、依存している、他のことをやらない」という意見も84件に上った。
また、「携帯電話の所持・学校への持ち込み禁止についてどう思うか」という質問に対しては、「持ち込み禁止に賛成(学校では必要なし、やむなし)」が158件、「持ち込み禁止に反対(条件付き持ち込み可、使用禁止、預かりにする)」が110件となっている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.metro.tokyo.jp/INET/CHOUSA/2009/03/60j3i100.htm
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( 三柳英樹 )
2009/03/19 20:29
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