スパイウェア対策ソフト「Spybot Search & Destroy」を使用することによって、Internet Explorer(IE)8の起動が遅くなる問題が発生していることが、25日までに明らかになった。
これは、Spybotの開発元であるアイルランドのSafer Networkingが公式に認めたものだ。Spybotは、個人使用が無料で認められているスパイウェア対策ソフトで、企業向けには商用バージョンが有料で販売されている。日本語にも対応している。
Safer Networkingでは、IE8の起動が遅くなる理由を突き止めたとしている。それによると、IE8はセキュリティ対策のためにブロックするサイトのリストを保持しているが、このリストは公開されていてサードパーティも新たなサイトを加えることができる。Spybotはこの機能を利用し、ブロックするサイトの巨大なリストをIE8に読み込ませており、それによってSpybotが起動していないときでもある程度のセキュリティを確保する機能を提供している。ところがIE8では、そのリストの大きさのためにパフォーマンスが低下するのだという。
Safer Networkingは、Microsoftによる事前の品質テストが不十分だったと指摘。サイズが決まっていないデータをソフトで扱う場合、巨大なデータも扱えるよう十分なパフォーマンステストを事前に行っておくべきだと批判している。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.safer-networking.org/en/news/2009-03-25.html
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・ スパイウェア対策ソフト「Spybot-S&D 1.6.2」公開(2009/01/27)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2009/03/26 14:10
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