米国の広告市場全体が縮小している中で、2008年の米国におけるインターネット広告市場の売り上げが約234億ドルの過去最高記録を達成した。インターネット広告業界団体のInternet Advertising Bureau(IAB)が30日に発表した。IABとPricewaterhouseCoopers LLPによる共同調査「2008 Internet Advertising Revenue Report」によるものだ。
それによると、2008年のインターネット広告市場の売り上げは234億ドルで、2007年の212億ドルを10.6%上回った。これは、5年連続で過去最高記録を更新したことを意味している。特に第4四半期は61億ドルを記録し、1四半期単独では初めて60億ドルを超えた。
内訳をみると、検索連動型広告は前年比19.8%増加の105億4600万ドルで、全体の45%を占めるまでになった。それに対して、三行広告(Classifieds)は2007年の16%から14%へとシェアを落とし、31億7400万ドルだった。また、規模は非常に小さいものの、動画による広告はほぼ倍増した。2007年に3億2400万ドルだったものが7億3400万ドルへと拡大しており、マーケティング担当者と一般消費者の強い期待がうかがえる。
2008年は、インターネット以外の広告を含む広告市場全体は縮小傾向にある。例えば Nielsen Companyの調査によれば、2007年に比べて2.6%縮小したとされている。
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インターネット広告売り上げの内訳(IABの発表資料より)
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関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.iab.net/about_the_iab/recent_press_releases/press_release_archive/press_release/pr-033009
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・ 米インターネット広告市場、2005年は前年比30%の成長(2006/04/24)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2009/03/31 12:42
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