IPSTAR Companyは1日、通信衛星「IPSTAR(THAICOM-4)」を使った個人向けの衛星ブロードバンド通信サービスを日本国内で開始した。
サービスは、赤道上空にあるタイの通信衛星「IPSTAR」を利用して、双方向の衛星通信によりブロードバンド接続を提供するもの。各家庭からは、IPSTAR衛星を経由して、埼玉県にある通信センターからインターネットに接続されるため、タイを経由することはないという。
サービスメニューは、下り512kbps・上り256kbpsで月額3500円、下り1Mbps・上り512kbpsで月額4500円、下り2Mbps・上り1Mbpsで月額1万円(通信速度はいずれも最大)。6月末までのキャンペーン期間は、それぞれ月額3000円、月額4000円、月額9000円で提供する。また、今後下り4Mbps・上り2Mbpsなどのメニュー拡充も予定している。
サービス提供エリアは、沖縄県、小笠原・奄美諸島、伊豆諸島などの一部離島を除く日本全域で、当初約5万3000回線が提供可能。サービス開始当初は、直径120cmのアンテナでサービスを開始するが、5月ごろに直径84cmのアンテナを追加する予定。
初期費用は標準工事で30万円となるが、各市町村が国や都道府県のデジタルデバイド解消のための支援策などを活用する場合には、初期費用負担が大幅に低減される見込みだとしている。
関連情報
■URL
IPSTAR
http://www.ipstar.jp/
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( 三柳英樹 )
2009/04/03 17:20
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