ヤフーとネットスターが事務局となって運営している「子どもたちのインターネット利用について考える研究会」は、インターネットの段階的な利用のあり方について検討を開始した。子供が身に付けた情報リテラシーの程度など、成長段階に応じた具体的なインターネット“解禁”の目安について整理し、保護者ら向けに提示する。
研究会は、お茶の水女子大学教授の坂元章氏が座長を務め、有識者や教育関係者らで構成しているもので、2008年4月に発足した。同年12月には、第1期活動の成果として、SNSやプロフなどの双方向利用型サイトを子供に利用させて安全かどうかを保護者が判断するための「評価モデル」をとりまとめている。
今回、第2期の活動として「段階的なインターネット利用のあり方の提案」をテーマに設定し、9月末までの予定で検討する。委員には、東京都小学校PTA協議会会長の新谷珠恵氏ら2名も新たに加わった。
研究会によると、携帯フィルタリングではカスタマイズ機能が追加されるなど、従来よりも柔軟な利用が可能になっている一方で、保護者による判断が求められるようになるという。しかし、保護者が自らの方針に基づいて子供が利用するサイトなどを判断する際の情報は多くないとして、そのための判断基準をとりまとめることにした。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.child-safenet.jp/activity/090409.html
■関連記事
・ ヤフーとネットスター、子供の成長に応じたネット利用を考える研究会(2008/04/24)
・ そのSNSは子供にとって安全か? 保護者向けに判断基準を提示(2008/12/15)
( 永沢 茂 )
2009/04/09 18:18
- ページの先頭へ-
|