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MTVがEU選挙の宣伝に協力、若年層の参画狙う


 欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は8日、MTV Networks Internationalと共同で、EU関連の選挙に関するイニシアチブである「Can you hear me Europe」をEU全域において展開することで合意したと発表した。EUは、若年層の支持の高いMTVの協力を得て、EU議会選挙への関心を若年層に浸透させることを狙う。

 提携にあたり、欧州委員会副委員長のMargot Wallstroem氏は、若年層はEUの未来であり、そのアイデアと積極的な参画を必要としているとの声明を発表した。

 一方、MTVの音楽ブランド担当上級副社長であるAntonio Campo dall'Orto氏は、MTVのネットワークを活用してEUのプロジェクトを啓蒙することは大きな挑戦だが、将来を建設する上で重要であり、同社にとっても優先度が高いとの認識を示している。

 過去の欧州議会選挙では、18~24歳の投票率は40%前後にとどまっており、非常に低い投票率が問題となっていた。今回のイニシアチブは、若年層も積極的に発言できる場を提供することで政治への参画を促そうというものだ。EUでは4月30日にベルリン、ミラノ、プラハなどの主要都市で「Can you hear me Europe」キャンペーンを計画しており、6月の選挙本番に向けてキャンペーンを盛り上げる考えだ。すでにテレビキャンペーンも4月6日から展開しているという。

 先進国における投票率の低下は共通した課題となっているが、新たなメディアを利用した選挙啓蒙活動が効果があるかどうかは他の先進国からの関心も高く、その結果が注目されるところだ。


関連情報

URL
  ニュースリリース(英文)
  http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/09/557&format=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en

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( Gana Hiyoshi )
2009/04/13 11:46

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