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グーグル日本法人の辻野晃一郎代表取締役社長
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グーグルは13日、同社の定例記者説明会において、検索キーワード連動型広告配信システム「Google AdWords」の管理画面をリニューアルしたと発表した。
グーグル日本法人の辻野晃一郎代表取締役社長は、「グーグルは日本でのインターネット広告におけるリーダーの一角を担っており、広告商品やそのビジネスモデルの進化をアグレッシブに進めていきたい」と話す。
辻野社長は、「グーグルはユーザーフォーカスの会社であり、広告に関してもユーザーエクスペリエンスを第一に考えた上で、サイトオーナーや広告主とWin-Winの関係を築いていきたい」とし、グーグルが広告商品において今年フォーカスしていく5つの領域について説明した。
1つ目は、「Google AdWords」そのものの進化。「AdWordsをリリースしてから7年経つが、マーケットポテンシャルはまだまだある。キーワード管理やキャンペーン管理を強化し、広告主にとって使いやすいものにしていく」とした。2つ目は、バナーなどの「ディスプレイ広告」のポートフォリオをグローバルに充実させると述べた。
3つ目は、動画共有サイト「YouTube」を広告主にとっても魅力的なプラットフォームにすること。4つ目は、「モバイル広告」の展開。「携帯端末は世界で40億台出荷されており、PCの10億台に比べ4倍のポテンシャルがある。日本は特に強い領域」とした。5つ目は、「地域情報の広告展開」。「地域に根ざした広告展開をGoogleマップとの連携によって強化していきたい」と説明した。
● 広告配信の管理を「速く」「明確」に
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グーグル日本法人の徳生健太郎開発本部長
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AdWordsのエコシステム
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開発本部長の徳生健太郎氏は、新しくなった「Google AdWords」の管理画面について説明した。「AdWordsは7年のうちに、さまざまな機能追加を行い、システムが複雑化した」ことから、今回、管理画面をわかりやすいものに刷新した。
リニューアルのポイントは、「目的の機能に『速く』アクセスできること」「データを視覚化して『明確』にすること」「必要な機能を『使いやすく』すること」。新しい管理画面では、キャンペーンを画面左側にリスト表示するほか、クリック数や表示回数の推移をグラフで表示する。
「効果を調べたい時に、その都度レポート作成するのではなく、数回のクリックで情報を確認できる」とした。例えば、広告キーワードの検索・編集では、レポートセンターの画面からキャンペーンを選んで目的のキーワードを探し、編集していたが、今回から管理画面のキーワードタブを開くと、全体のキーワードを一覧できるようになった。
また、広告の配信先を調べたいときは、ネットワークタブを開くことで、サイトと統計を一覧表示するようになった。グラフ表示では、クリック数やクリック率、表示回数、平均掲載順位、コンバージョン数など複数の項目から、任意の項目を選択して、推移を比較・分析することが可能。これにより、「パフォーマンスのトレンドが簡単にわかるようになった」。
徳生氏は「Google AdWords」の利点について、「広告主の予算や知識に関わらず、小さいスケールから広告を配信できる。PV数が少ないサイトでも見ているユーザーと、そのユーザーに対して広告を見せたい企業はいるので、そこをGoogleが結び付ける。ユーザーにとっても自分の欲しい情報に関連した広告が表示される」と説明。今回のリニューアルにおいては、「複雑化した広告システムについて、バックグラウンドのレベルに関わりなく、多くの広告主が使いやすくなるかに重点を置いた」という。
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AdWordsのこれまで
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リニューアル後の管理画面
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広告キーワードの検索・編集作業の簡素化
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広告配信先の確認画面
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広告配信の効果の推移をグラフで確認
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連動させたいキーワードの編集画面
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関連情報
■URL
Google AdWords
http://adwords.google.co.jp/select/?hl=ja
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( 野津 誠 )
2009/04/13 16:03
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