欧州で普及している簡易携帯メール「SMS」に関するドイツにおける調査結果がこのほど発表された。2008年にドイツで送信されたSMSの総数は、1年間の記録として過去最高を更新し、291億通に上ったことが明らかになった。IT関連業界団体のBITKOMが、ドイツ連邦当局の情報に基づき伝えた。
BITKOMでは、SMSフラットレートや包括契約などの新たな料金モデルが提供されるとともに、無料のSMSやマイクロブログサービスなども提供された結果、前年比15%増という伸び率に結び付いたと分析している。1日あたりでは8000万通、1秒あたりでは923通という規模にまで普及したSMSだが、10年前は年間36億通にすぎなかった。
SMSがこれだけ普及した背景には、携帯電話自体の普及がある。1992年に英国でテキストベースのニュース送信サービスが始まった後、1994年にはSMSサービスが提供されていたとされる。ドイツ語で新たなSMSをするという意味の「simsen」という動詞も創成し、ドイツ語の辞典で最も権威のあるDudenにも掲載されるまでになるほど影響力を有する。160文字という制限があっても普及したのは、やはり簡易にコミュニケーションがとれるということにありそうだ。
関連情報
■URL
ニュースリリース(独文)
http://www.bitkom.org/58937_58933.aspx
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( Gana Hiyoshi )
2009/04/27 15:23
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