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携帯使う中2の1割「すぐに返信せず友だちにキレられた」経験


 日本PTA全国協議会は13日、子どもとメディアに関する意識調査の結果をWebサイトで公表した。調査は2008年11月、小学5年生1902人と中学2年生1992人、その保護者3610人を対象に実施した。

 携帯電話・PHSを持っている小5は20.4%、中2は42.4%。1日のメール送受信数では、小5は「1~5通」(34.3%)、中2は「51通以上」(16.0%)が最も多かった。1日の通話時間では、小5は「1~5分」(47.7%)、「ほとんど使わない」(21.6%)、中2は「ほとんど使わない」(32.0%)、「1~5分」(30.8%)が多かった。

 子どもが携帯電話・PHSを使う上で当てはまることとしては、小5(携帯電話・PHSの所有者388人)では「絵文字で気持ちを伝えることが多い」が46.9%に上ったほか、「メールの返信がないととても不安になる」は24.5%だった。「すぐに返信しないで、友だちにキレられたことがある」は2.3%にとどまった。

 中2(携帯電話・PHSの所有者845人)の回答では、「絵文字で気持ちを伝えることが多い」が60.2%に達した。「メールの返信がないと不安になる」については25.9%、「すぐに返信しないで、友だちにキレられたことがある」は11%だった。一方、「学校裏掲示板に書き込みをしたことがある」と答えたのは3.2%、「メールなどでいじめられたことがある」という回答は1.5%にとどまった。

 携帯電話・PHSの1カ月の使用料金は、小5では「2000円~3000円未満」(27.5%)、「3000円~4000円未満」(26.0%)、中2では「7000円~8000円未満」(17.2%)、「5000円~6000円未満」(10.8%)が多かった。

 携帯電話やPHSにフィルタリング機能が付いていると答えた小5は28.4%、中2は23.3%。一方、保護者に同じ質問をしたところ「導入している」が57.1%と半数を超え、子どもの回答と大きな差が見られた。「導入していない」と答えた保護者に理由を尋ねたところ、「子どもを信頼しているので」が最も多く、小5保護者で40.7%、中2保護者で65.1%に上った。

 保護者が心配することとしては、「メール機能などの悪用や学校裏掲示板などによるいじめや恐喝」が49.8%に達したほか、「料金を使いすぎてしまう」(48.9%)、「有害サイトにアクセスする」(44.6%)、「出会い系サイトなどから性犯罪などに巻き込まれる」(39.3%)などが挙げられた。


関連情報

URL
  20年度子どもとメディアに関する意識調査(PDF)
  http://www.nippon-pta.or.jp/material/pdf/20mediahoukoku.pdf

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( 増田 覚 )
2009/05/15 16:26

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