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OCN、家庭向けの有料フィルタリングサービス「キッズケア」


NTTコミュニケーションズネットビジネス事業本部OCNサービス部の河村明担当課長
 NTTコミュニケーションズ(NTT Com)が運営するOCNは28日、OCNの回線サービスを利用するユーザーを対象に、子供向けのフィルタリングサービス「キッズケア」を開始した。料金はPC1台(OS1ライセンス)につき月額315円で、最大10アカウントまで利用可能。

 「OCN キッズケア」は、ネットスターのデータベースを利用したフィルタリングサービス。専用ページから申し込み、専用アプリケーションを対象PCへインストールする必要がある。Windowsのユーザーアカウントとは別にユーザーIDとパスワードを設定する。

 保護者としてログインすると、「OCN キッズケア」がインストールされているネットワーク内PCの管理が可能となる。PCごとに、有害サイトブロック設定や、ゲームなどの特定のアプリケーションソフトの起動を制限する機能などが利用できる。


キッズケアの機能 有害サイトブロックの設定の説明。サイトをカテゴリで分類し、チェックボックスからカスタマイズできる 携帯端末で利用状況などを確認することも可能

 有害サイトブロックの設定は、「小学生向けルール」「中学生向けルール」など子供の年齢に応じたデフォルト設定のほか、ホワイトリスト方式の閲覧許可設定などがカスタマイズできる。

 ユーザーごとに曜日単位や1日のうちでPCやネットを利用できる時間帯を設定することも可能。レポート機能も用意しており、ユーザーごとの利用状況をサマリーとして表示。ブロックしたアクセスの件数や有害サイトのURL、設定時間ごとにPCのデスクトップ状況のサムネイルなどを確認できる。

 あらかじめ設定したメールアドレスに各ユーザーの使用状況を送信することも可能で、有害サイトを閲覧した場合や設定された利用時間を超過した場合に、リアルタイムで通知する設定もできる。設定時間を超過したPCはロックされ、専用のメッセージ送信画面から設定済みのメールアドレスへメッセージを送信できるほか、ログアウトかシャットダウンが選択できる。PCのロックは通知メールや管理画面から解除可能。

 今後は、NTTレゾナントが提供する子供向けポータル「キッズgoo」や子供向けツールバー「安心gooスティック」などとの連携を予定する。

 対応OSはWindows Vista/XP SP2以降。推奨ブラウザはInternet Explorer 6.0 SP2以降、Firefox 3.0、Opera 9.6。

 サービス開始に合わせて実施された発表会では、NTTコミュニケーションズネットビジネス事業本部OCNサービス部の河村明担当課長が、サービス開始の背景や狙いを説明した。2007年にgooリサーチが実施した「小学生のインターネット利用に関する調査」に触れ、「ネットデビューは3歳から5歳がピーク。その時に親子がコミュニケーションできるサービス」だとした。

 また、保護者のアカウントでユーザーごとのPC利用状況が把握できる点について、「問題視する声があることは承知している」とした上で、「誰にも知られずになんでも手に入るというものではない。ネットの向こうに人がいる、見られているということを親と話し合って学んでほしい」と語った。


ログイン画面。起動するとまず「キッズケア」のログイン画面が表示され、その後Windowsのログイン画面が表示されるという 有害サイトをクリックした場合に表示する画面
実際の有害サイトブロック設定画面

PC利用時間設定画面 各PCの利用状況のサマリー画面。最下部にPCの設定時間ごとのデスクトップキャプチャを表示 設定した利用時間を超過した場合表示する画面

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.ntt.com/release/monthNEWS/detail/20090528.html
  キッズケア
  http://kidscare.ocn.ne.jp/

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( 村田奏子 )
2009/05/28 20:00

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