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Google Translator Toolkit
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文章のアップロード画面
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米Googleは9日、翻訳支援のためのWebアプリケーションツール「Google Translator Toolkit」を公開した。機械翻訳技術「Google Translate」や、翻訳家に使用されている翻訳メモリデータを使用し、人間による翻訳を支援する。
「Google Translator Toolkit」に文章をアップロードすると、画面が2つのペインに分かれ、原文とそれを機械翻訳した結果が表示される。機械翻訳の結果は精度が十分ではないため、それを人間が訂正しながら翻訳していくことになる。
翻訳家が使用するソフトである翻訳メモリや、語彙集をアップロードできるようになっており、以前に翻訳家が類似した文章を訳したことがある場合、翻訳の速度と精度が向上するメリットがある。
特に「Google Translator Toolkit」の自動翻訳システムは、翻訳の間違いを学習することによって精度を高めていくという。
「Google Translator Toolkit」は、WikipediaやGoogle独自のWeb百科事典である「Knol」にも対応。WikipediaのページURLを入力し、その場で翻訳し、結果をWikipediaに直接アップロードすることが可能だ。
「Google Translator Toolkit」にアップロードできる文書フォーマットは、Word、OpenOffice、RTF、HTML、Wikipedia、Knolだ。また、翻訳支援に使用する翻訳メモリフォーマットはTMXに限定され、最大容量は50MB、語彙集の最大容量は1MB。1年間でアップロードできる翻訳メモリの上限は1GBとなっている。
Googleでは、「Google Translator Toolkit」を無料で提供しているが、将来的には最大容量を超過したユーザーに課金サービスとして提供する計画があるとしている。
関連情報
■URL
Google Translater Toolkit
http://translate.google.com/toolkit
Google公式ブログの該当記事(英文)
http://googleblog.blogspot.com/2009/06/translating-worlds-information-with.html
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2009/06/10 12:58
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