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1枚の写真がアートな“シネマグラフ”に変わる「Plotagraph+」
2017年9月27日 11:42
アプリ名 | Plotagraph+ Photo Animator |
提供元 | PLOTAGRAPH |
料金 | 600円 |
登録 | 不要 |
URL | https://plotagraphs.com/ |
https://itunes.apple.com/jp/app/plotagraph-photo-animator/id1244669793(App Store) |
“シネマグラフ”という表現
2016年あたりから、ときどき目にする画像があります。例えば、ただの人物写真だと思っていたら、ほんの一瞬だけ目が動いて「えっ?」と思って二度見したり。パーティーシーンの写真だと思っていたら、シャンパングラスの泡だけが動いて、思わずスクロールする手が止まってしまい、しばらく眺め続けていたり。
これらは“シネマグラフ”と呼ばれる表現の1つです。静止画の一部だけをループで動かして、GIFアニメーションにしているのです(動画もあり)。2011年に写真家のジェイミー・ベック氏と、グラフィックデザイナーのケビン・バーグ氏が、自分たちの作品の注目度を高めるために生み出しました。センスのいいシネマグラフは、立ち止まってついつい眺め続けてしまうもの。サイトの訪問者を引き留める1つの手段であることは言うまでもありません。2016年にはウェブデザインの1つのトレンドになったと言われています。
SNSやバナー広告などで注目を集められる表現方法として、関心も高まっています。動画ではなく静止画なので、投稿や配信で工夫する必要もありません。
Photoshopを使った作成方法もありますが、そもそもPhotoshopは使えないし……と思っている方は、スマートフォンでも作れることを覚えておくといいでしょう。
たった1枚の写真から驚くほど滑らかなアニメーションができる
今回ご紹介する「Plotagraph+」は、たった1枚の写真から、驚くようなアニメーションをするシネマグラフが簡単に作れるアプリです。よく見かけるシネマグラフは、画像の一部をさりげなく動かして驚かせますが、Plotagraph+は、写真全体にダイナミックかつ大胆なアニメーション高価を付けられるのが大きな特徴です。iOS向けに提供されているほか、PC用のアプリもあります。
作例を見ると、どんな手間の掛かることをするのかと構えてしまうかもしれません。しかし、実際の使い方はとても簡単です。加工したい写真をアプリに読み込んだら、「アニメ化」と書かれたボタンをタップして、動かしたい部分に向きと大きさを表す矢印を加えていくだけです。再生ボタンをタップすると、その時点でどんな動きをするのかをプレビューできます。
矢印だけでは、動かしたくない部分も動いてしまうので、境界線を表す「アンカーポイント」を打ち込んでいきます。これだけで、動かしたい部分だけが、流れるような動きを始めます。常にプレビューしながら動きの量や範囲を調整できるのも便利です。打ち込んだ矢印やアンカーは、指のアイコンの「選択」を使えば1つずつ削除できますし、1つ戻る「アンドゥ」の機能もあります。
アニメーションの設定が済んだら、再生スピードを調整してから、「シェア」ボタンで表示される一覧で、プリセットされた保存形式や動画の長さを選択します。必要に応じて画像サイズを変更して、カメラロールに保存します。
Plotagraph向きの写真が眠っているかも
Plotagraph+が便利なのは、動画を撮る必要がないことです。写真だけでなくイラストなど、画像であれば何でもOK。ただし、一部分を動かすことで、効果的な印象を得られる写真を選ぶことが大切です。
ただの風景だと思っていた写真が、Plotagraph+で加工することで、命を吹き込まれたようになることもあります。これは素材になりそうだな、と思えたシーンを残しておくと、後で印象的な画像素材として使えるかもしれません。