趣味のインターネット地図ウォッチ
戦国時代の“土の城”の復元イラストマップを収録したアプリ「ぽちっと東国の城」
2017年1月12日 06:00
株式会社パワーメディアは、戦国時代の城郭の立体的な復元イラストを収録したAndroid/iOSアプリ「ぽちっと東国の城」を販売開始した。価格は600円。なお、同アプリのお試し版として、深大寺城のみを収録した「ぽちっと深大寺城」も無料で提供している。
「ぽちっと東国の城」には、「深大寺城」「辛垣城」「腰越城」「杉山城」「三崎城」など戦国時代に築かれた関東周辺の城跡14城の復元イラストが収録されている。収録されている城は、天守を備えた城ではなく、山を削ったり、地面を掘ったりしただけの“土の城”ばかりで、河出書房新社の書籍『「東国の城」の進化と歴史』に掲載されたイラストをもとにしている。
復元イラストには、随所に番号が振ってあり、タップすると名称とともに詳しい説明も表示される。説明文は城の概要を解説した文のほか、“お城大好き女子”の質問に、それぞれの城にかかわった武将が答えるという会話形式の文章も収録していて分かりやすい。
また、縄張り図(堀や門などの配置図)も収録されており、イラストと併せて見ることによってどのような地形になっているかが分かる。
さらに、Google マップ上で城跡の場所を確認することも可能で、空中写真に切り替えて城があった場所が現在どのようになっているのかを確認できるほか、Google マップのルート案内機能を利用してナビゲーションも行える。
それぞれの城の解説文には、現在の城の整備状況や、山城の場合は歩きやすさなどのアドバイスも掲載している。例えば八王子城の解説としては、「この城の縄張りを理解するためには、藪をかき分けながら崖を上り下りするスキルが必要なので、慣れない人は決して無理をしないこと」と記載されており、実際に城跡を訪れる際に役立つだろう。
できれば実際に城跡を訪れた際に、スマートフォンのGPSが取得した位置情報をもとに、復元イラストに大まかな現在地を表示する機能があると便利だと思われるが、この点については今後の進化に期待したい。“土の城”を巡るのが好きな人にはおすすめのアプリだ。