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戦国合戦の布陣図を3Dプリンターで再現、3D地図サービス「Rinkak でこぼこMAP -戦国合戦地図編-」
(2015/9/24 06:00)
株式会社カブクは、3Dプリントが可能な3D地図サービス「Rinkak でこぼこMAP」を利用して、戦国時代の合戦の模様を描く“立体布陣図”の作成方法を案内するキャンペーンサイト「Rinkak でこぼこMAP -戦国合戦地図編-」を公開した。
同社は2014年4月に3Dプリンターで出力可能な3D地図サービス「でこぼこ(凸凹)地図」の初代サービスをリリースした。さらに同年6月には、解像度を512×512ピクセルへと初代の倍のサイズにバージョンアップし、13段階ズームレベルに対応した2代目の「でこぼこMAP(ベーシック版)」を提供開始した。
「でこぼこMAP(ベーシック版)」はウェブブラウザーで表示した地図を3D地図に変換することが可能で、作成した3D地図は360度ビューで自由に角度を変えられる。作成した3D地図データから同社の3D地図出力サービス「Rinkak」で製造することも可能で、出力サイズは5cm、7cm、10cm四方の3種類から選択できる。価格は5cmが2000円、7cmが4000円、10cmが6000円。なお、このサイトで作成した3D地図のデータそのものをダウンロードすることはできず、自分が持っている3Dプリンターで出力することはできない。
今回提供を開始したキャンペーンサイト「でこぼこMAP -戦国合戦地図編」では、「関ヶ原の戦い」や「川中島の戦い」など、戦後時代の合戦の布陣図を地図上に表すアレンジの方法を紹介している。
同サイトにアクセスすると、同社が用意した8つの立体布陣図がランダムで表示される。立体布陣図は、関ヶ原や川中島、三方ヶ原、長篠、備中高松城、厳島などの合戦の布陣図のほか、本能寺や小谷城などの有名スポットの地図も含まれている。画面上部に地図が表示されたら、それをクリックすると3D地図が表示される。3D地図はマウスのドラッグで自由に位置を動かせる。
サンプルの3D地図をそのまま3Dプリンターで製造したい場合は、3D地図の下にあるメニューでサイズを選び、「rinkakで買う」ボタンを押して手続きする。
サンプルをもとにアレンジを加えることも可能で、その場合は左下の「凸凹マップの絵を変更する」をクリックし、「画像をダウンロードする」を選択すると画像データ(png形式)がダウンロードされる。この画像データをPhotoshopなどの画像編集ソフトで加工した上で、「新しい画像を選択する」を選んでアップロードすると変更が反映される。このほか、左上の上下マークをクリックすることで高さの強調を調整することもできる。
3D地図の右上の「×」をクリックすると地図画面となり、ここで生成したエリアを選んで右上の山のマークをクリックすると、新たに3D地図を作成できる。地図データはOpenStreetMapのデータを利用しており、自分の好きな合戦の場所を自由に切り取れる。なお、同社はこのような立体布陣図の作り方を、「メイキング・オブ・関ヶ原の合戦」と題してブログ(https://www.rinkak.com/jp/blog/map3d-sengoku-blog-1)でも紹介している。
3D地図の画像をダウンロードして画像編集を施し、再度アップロードすることでオリジナルの3D地図を作れる「凸凹MAP」。その特徴を活かした「戦国合戦地図」作りは、3D地図作成の新たな楽しみ方として注目だ。