趣味のインターネット地図ウォッチ

オリジナルマップを手軽に作成できるiPhoneアプリ「cmapper」

 cmapper株式会社は、オリジナル地図を作成し、共有できるiPhoneアプリ「cmapper」を提供開始した。App Storeから無料でダウンロードできる。

 cmapperは自分が気に入ったスポットの写真を地図上に登録して保存できるアプリで、それを友人に共有することもできる。また、cmapperが提供する公開マップを見て、そこで紹介されているスポットを自分の地図に取り込むことも可能だ。

 スポットの登録は、メイン画面の下部にある「追加」ボタンをタップすると地図が表示されるので、地図中央の「+」のマークが登録地点になるように地図をスクロールさせる。位置が決まったら「+」をタップし、写真を撮影したり、iPhoneの中に保存されている写真を登録したり、インターネットから画像を探して貼り付けたりすることで画像を保存できる。

 写真に付いているジオタグをもとに自動的に位置を決めることも可能で、もし位置がずれている場合はピンを長押しすれば位置を自由に動かして修正できる。位置を決めたら、詳細情報画面からその地点のロケーションをタップすると、スポット名のリストが表示されるので、リストから選択することで簡単にスポット名を登録できる。

「cmapper」メインメニュー
マップスポット作成画面
「+」をタップして写真を登録
詳細画面
位置からロケーションのリストを表示
スポット名を選んで登録

 チャット機能も付いており、友人とチャットしながら自分のスポット情報や地図をシェアすることもできる。チャットで旅行計画を立てたり、待ち合わせ場所を送ったり、旅行先で別行動しているときに再集合したりと、さまざまな使い方が可能で、災害時に避難スポットを確認しながら集合するツールとしても使える。

 公開マップは「レストラン」「ビューティー」「ショッピング」「バー」「観光」「イベント」などのカテゴリが用意されている。例えば「レストラン」なら、「親子カフェ特集」「ホットチョコが飲めるお店」「ハンモックカフェ」「夫婦デートにオススメ」などさまざまな年齢層に向けた幅広い特集を用意している。中には「銀座周辺2000円以下のお勧めランチブッフェ」といった庶民的な特集もある。

 これらの公開マップで良さそうな店を見つけたら、店名の横にある「…」をタップして「保存」をタップすれば、自分のマップにその店を登録できる。

公開マップ
店のリストと位置情報を示したマップを同時に見られる
気に入った店を保存
自分のマップに登録できる

 このアプリはUIが少し独特だが、操作に慣れるととても使いやすい。地図と店リストの表示範囲の比率をユーザーが自由に決められるし、地図画面の左上には「戻る」ボタンが用意されているため、いつでもメインメニューに戻れるので便利だ。街を歩いて気になったものを見つけたら、このアプリに登録しておけば自分だけの便利なガイドマップを作れるだろう。

片岡 義明

IT・家電・街歩きなどの分野で活動中のライター。特に地図や位置情報に関す ることを中心テーマとして取り組んでおり、インターネットの地図サイトから法 人向け地図ソリューション、紙地図、測位システム、ナビゲーションデバイス、 オープンデータなど幅広い地図関連トピックを追っている。測量士。インプレスR&Dから書籍「位置情報ビッグデータ」(共著)が発売中。