2009/09/14~09/20
シマンテックが17日に発売した「ノートン2010」製品では、新しいセキュリティモデル「Quorum」を導入したことが最大のセールスポイント。レピュテーション(評価)技術を活用し、新種の脅威への検出能力を高めたことが特徴だ。
Quorumでは、約3500万人のユーザーで構成される「ノートンコミュニティウォッチ」から、PCに存在するファイルの作成日時やダウンロード元、デジタル署名、普及度など数十項目の属性情報を収集。これらの情報を独自のアルゴリズムで分析した上で、ファイルの評価を決定する。なお、ファイルの属性が1つでも変化すると、そのファイルの評価が更新されるという。
シマンテックによれば、多くのユーザーが利用していて、提供元の情報がはっきりとわかっているファイルほど評価が高くなり、逆にマルウェアなどは過去の報告例がなく、提供元が不明であるため評価が低くなるという。ノートン2010製品では、評価が「悪い」とされたファイルは検出する。この仕組みにより、従来では検出できなかった新種のマルウェアにも対抗できるとしている。
例年9月は各社がセキュリティソフトの最新版を発表する時期だ。すでにジャストシステムが「Kaspersky Internet Security 2010」、トレンドマイクロが「ウイルスバスター2010」、ジャングルが「G Data インターネットセキュリティ 2010」、エフセキュアが「エフセキュア インターネット セキュリティ 2010」、サンブリッジソリューションズが「BitDefender 2010」を発売している。
今年、多くのセキュリティソフトでうたわれているのが、「未知の脅威」への対応強化。マルウェアの発生件数が急激に増え続ける中、ウイルス定義ファイルだけで未知の脅威を検出するには限界があるというのが各社の見解だ。実際にいくつかのセキュリティソフトでは、ユーザーから収集したマルウェアなどの情報をデータベースに登録し、未知の脅威を検出しようという機能が追加されている。
ノートン2010でもQuorumを導入したことで、ネット犯罪者らが次々と作成する新種のマルウェアに対抗する狙いがある。同社によれば、Quorumでは5億件以上の「インターネット上のあらゆるファイル」を分析しており、「ほんの一握りのユーザーを狙ったマルウェアについても特定可能」としている。
ノートン2010製品の発表会は、「ブラックマーケットの現状」がテーマとして掲げられていた。米Symantecコンシューマ製品部門シニアバイスプレジデントのローワン・トロロープ氏は、「いまや世界で1/4秒ごとにコンピュータ犯罪が起こっており、世界中で5人に1人が被害に遭っている」などと説明し、被害者にならないためにもセキュリティ対策が重要だと訴えた。
◆IEEE、無線LAN規格「802.11n」を正式批准
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20090914_315480.html
IEEEは11日、無線LAN標準規格の1つである「IEEE 802.11n」を正式に批准したと発表した。規格書は10月ごろに出版される予定。現在、市場に出回っている802.11n ドラフト2.0認定済み製品は、基本的に最終仕様と互換性を持つとされる。
◆「Google Books和解案は議会で扱う問題」米著作権局長が反対意見
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20090914_315479.html
10日に開かれた米国下院司法委員会公聴会で、米国著作権局局長がGoogle Books和解案に強く反対する意見を表明。和解案で議論されている事柄は、本来、米国議会が取り扱う性質のものであり、Google Books和解案の成り行きを議会が監督すべきなどと述べた。
◆Bingで「Visual Search」ベータ版公開、画像で検索を開始
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20090915_315645.html
米Microsoftは14日、商品や人物などの写真によって検索を開始する新サービス「Visual Search」のベータ版を公開した。現在、「Bing」の米国向け英語版サイトで試用できる。
◆「違法音楽配信対策協議会」設立、レコ協や携帯各社などが参加
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20090916_315989.html
電気通信事業者協会と日本レコード協会は16日、関係省庁と連携し、携帯各社や関係者の参加を得て「違法音楽配信対策協議会」を設立したと発表した。違法な着うた配信などの問題を抜本的に解決するため、これまでの自主的な取り組みよりさらに実効性のある対策を実施することが狙い。
◆「mixiボイス」提供開始、つぶやき機能「エコー」正式サービス化
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20090916_315989.html
ミクシィは17日、SNS「mixi」において、最大150文字のコメントを投稿し、マイミクシィとコミュニケーションがとれる機能「mixiボイス」の提供を開始した。2008年8月に公開した「エコー」をリニューアルしたもの。
◆「ノートン2010」発売、レピュテーション強化でネット犯罪に対抗
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20090917_316201.html
シマンテックは17日、セキュリティソフト「ノートン インターネット セキュリティ 2010」とウイルス対策ソフト「ノートン アンチウイルス 2010」を発売した。レピュテーション(評価)技術を活用した新たなセキュリティモデル「Quorum」(コード名)を導入し、新種の脅威への検出能力を高めたことが特徴だ。
◆「Microsoft Office Web Apps」プレビュー版、限定公開開始
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20090918_316581.html
米Microsoftは17日、Webブラウザで動作するオフィススイートアプリケーション「Microsoft Office Web Apps」のプレビュー版を限定公開した。Word、Excel、PowerPointの軽量版となるもので、Internet Explorer、Firefox、Safariから利用できる。限定公開の対象は、Windows Live SkyDriveの一部ユーザーのみ。
関連情報
(増田 覚)
2009/9/24 11:00
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