イベントレポート

第8回 教育ITソリューションEXPO

タミヤの工作キットを使ってプログラミングを学べる「タミヤロボットスクール」

 「第8回 教育ITソリューションEXPO」が5月17~19日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催中だ。昨年より新設された「学びNEXT みらいの学びゾーン」ではボードコンピューター、教材用ロボット、学習用アプリなどを用いたプログラミング教育コンテンツ、電子工作キットなどを展示している。

ロボットの組み立てからプログラミング学習まで、2つのコースを用意

 株式会社ナチュラルスタイルは、株式会社タミヤと共同開発した「タミヤロボットスクール」を全国展開する。現在、タミヤロボットスクールのウェブサイトでは、短期集中のロボットプログラミング講座(全8回)の参加申込みを受付中。定員は6名、料金は1万8000円(税込)。ロボット工作教室のカリキュラムを手がけるNPO法人MeetsVisionによる「メカニックコース」、ナチュラルスタイルによる「プログラミングコース」の2種類を用意する。

 メカニックコースは、ロボットを組み立てることで機械の仕組み、構造を理解できるようになるもの。組み立てたロボットを改造することも可能なため、与えられたキットをそのまま組み立てるだけでなく、オリジナルの機構を考えることもできる。

 カリキュラムは「ミニロボットの製作」(全2回)、「ミニロボットの製作と改造」(全4回)、「大型ロボットの製作」(全12回)、「大型ロボットを競技用に強化、改造」(全6回)の全24回。受講者は小学1年生以上を推奨している。

メカニックコースで組み立てるロボット各種。アームクローラーやリモコンロボットをそろえる

 プログラミングコースは、BASIC言語でプログラミングできる超小型PC「IchigoJam」を使って、ロボットの動きを制御しながらプログラミングを学べるもの。同コースで使用するロボットは、タミヤの「カムプログラムロボット工作セット」をプログラミング学習用にアレンジした専用教材となっている。

 カリキュラムは「IchigoJamの基本的な使い方、ロボットの基本制御の習得」(全1回)、「変数」(全3回)、「逐次処理(スレッド)」(全3回)、「待機命令」(全3回)、「比較と比較記号、分岐処理」(全3回)、「表示装置座標系」(全3回)、「繰り返し処理」(全3回)、「入出力」(全3回)、「関数(サブプロシージャ)」(全3回)の全25回。受講者は小学3年生以上を推奨している。

プログラミングコースで利用するロボット。超小型PC「IchigoJam」を搭載
「IchigoJam」やキーボード、専用のカリキュラムテキストを揃える
応用作例

 メカニックコースとプログラミングコースは別々のコースになるため、「どちらから始めても問題はない」と担当者は話す。ナチュラルスタイルでは、両コースでのモノづくり体験を通じて子どもの発想力や論理的思考法を身につけられるとしている。