イベントレポート

Interop Tokyo 2017

「Interop Tokyo 2017」が開幕、幕張メッセで6月7日~9日開催

 最先端ネットワーク技術・製品の展示会/カンファレンス「Interop Tokyo 2017」が7日、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開幕した。会期は6月9日まで。展示会の入場料は5000円だが、ウェブからの事前登録または招待券の持参により無料。

 「Interop」は、ネットワークの「Interoperability(相互接続性)」を検証する場として開催されたのがその名称の由来。日本での開催は1994年に始まり、今回が24回目の開催となる。

 今年のテーマは「THE REAL ~本当のインターネットとは?~」。Interopではこれまで、「その時々の最先端情報通信技術を議論・共有することで、国内の環境整備と普及に貢献することを目的としてきた」が、さらに今年は「この環境整備されたインターネットを果たしてどう使うべきなのか、その価値について改めて議論する機会としたい」との考えによりこのテーマを設定したという。

 また、具体的な注力テーマとしては、「セキュリティ」「IoT」「5G」「AI」「SDI/NFV」といったキーワードを掲げている。

 併催イベントとして、インターネットを活用した放送・通信システムの展示会「Connected Media Tokyo 2017」、デジタルサイネージがテーマの「デジタルサイネージジャパン2017」、位置情報テクノロジー/ビジネスがテーマの「ロケーションビジネスジャパン2017」、アプリビジネスがテーマの「APPS JAPAN(アプリジャパン)2017」も行われ、多様な分野の基調講演および有料のカンファレンスを実施。これら併催イベントを含め、約500社が出展、14万人の来場者を見込む。

 また、今回は特別企画「『マストドン』ブリーフィング@Interop Tokyo 2017 幕張」も開催。初日の6月7日午後には、分散型SNS「マストドン(Mastodon)」の生みの親であるオイゲン・ロッコ氏がSkypeで遠隔出演し、「マストドンを作った理由」と題して基調講演を行うほか、8日・9日には、遠藤諭氏(株式会社角川アスキー総合研究所取締役主席研究員)、松尾公也氏(アイティメディア株式会社ITmediaチーフキュレーター)、井芹昌信氏(株式会社インプレスR&D代表取締役社長)らが登壇して、「ジャーナリスト座談会 ~マストドン現象と日本のネットの特殊性を考える~」「マストドンによる企業・組織・地域の価値拡大」と題した特設セミナーも実施する。

 このほか、最終日の6月9日には、クラウド関連の基調講演をまとめた「TOKYO CLOUD CONGRESS」も設けられている。