イベントレポート

Google Cloud Next ’17 in Tokyo

Google Cloudと連携する電子ホワイトボード「Jamboard」、日本では2018年リリース予定

(右から)Google Cloudのチュアン・ジ氏(ソフトウェアエンジニア)、深堀まど佳氏(カスタマーエンジニア)、サミール・ハムディ氏(カスタマーエンジニア)

 6月14日・15日に開催されたGoogleの年次イベント「Google Cloud Next '17 in Tokyo」の基調講演では、最近発表されたコラボレーションツールとして、従来の「ハングアウトに代わる企業向けの「ハングアウトチャット」「ハングアウトMeet」、さらにリモートコラボレーションのための電子ホワイトボード「Jamboard」を紹介。Google Cloudの深堀まど佳氏(カスタマーエンジニア)、チュアン・ジ氏(ソフトウェアエンジニア)、サミール・ハムディ氏(カスタマーエンジニア)が、架空の「Cloudy Coffee」を舞台にオンラインでミーティングをするデモを行った。

 まず、新しい「ハングアウトチャット」では、会話が流れていかないようスレッドにまとめられる。また、資料を共有する機能や、メッセージや資料などを検索する機能など、従来のハングアウトにない機能が披露された。

 さらに、別アプリケーションとなったビデオチャット「ハングアウトMeet」が、チャットからワンクリックで起動された。通常のアカウントのほか、電話番号から社外の人などに参加してもらうこともできるという。将来は、ミーティングに参加できない人のために録画機能の追加を予定しているとのことだった。

「ハングアウトチャット」での会話
資料の共有もできる
検索機能
ビデオチャット「ハングアウトMeet」。外部から電話番号で参加することもできる

 さらに、「JamBoard」が登場した。遠隔地も含めて共有できる電子ホワイトボードで、ハードウェアのJamboardのほか、タブレットなどから参加することもできる。

 まず、1人がJamboardにペンで書き込むと、全員の画面に反映される。ペンはパッシブ方式なので電力不要。ペンと指を識別して、指で消去などのアクションを実行できるという。

 ペンで書くほか、付せんを貼ったり、Google検索結果や地図表示を実行してその表示画像をホワイトボードに貼れるところもデモされた。また、Googleドライブの資料を開いて画面(画像)を貼ることもできる。貼った地図などの画像にペンでコメントを書き込むこともできる。

 さらに、手書きの文字が書いたはしから文字認識でフォントの文字に変わっていく様子も実演された。ただし、現在のところ英語にだけ対応している。

 ホワイトボードの内容はすべてGoogleドライブに保存される。さらに、PDF化して保存したり送信したりもできるという。

 なお、Jamboardは、Google Cloud Next '17 in Tokyoの体験エリア(展示会場)でデモされており、実際に触ってみることもできるようになっていた。

「Jamboard」に書き込むと、ほかの人のところにも反映される
デジアルな付せんも貼れる
地図や写真を貼ってコメントを書き込む
体験エリアで「Jamboard」に触れる。多くの来場者が集まっていた
手書きの文字(写真左)がフォントの文字に変わる(写真右)

 ハングアウトチャットは現在、早期導入プログラムの段階。ハングアウトMeetは、すでにリリースされている。Jamboardは米国で5月にリリースされ、日本では2018年中にリリース予定だという。