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コンビニATM&振込の手数料を無料にするには? 条件別オンラインバンキング比較
(2016/1/22 06:00)
飲み会の前にコンビニATMでお金を引き出したり、コンサートチケットの代金をオンラインバンキングで振り込む際、どうしても気になるのが手数料だ。1回数百円ではあるが、塵も積もれば何とやら。そこで今回は、大手銀行で手数料無料特典を受けるための方法について調べてみた。
※各行の手数料についての情報は、1月20日の記事執筆時点のものです。情報を追記した住信SBIネット銀行のように手数料が変更になる可能性もあるため、最新情報について各行のウェブサイトでもあわせてご確認ください。
銀行ごとにかなり違う?! 手数料無料特典を受けるための条件
まずは現状の確認から。近年、銀行の多くは、口座に付随する形で何らかの利用者特典制度を設けている。例えば「毎月末の預金残高が○○円以上」「給与振込の口座としての登録」などの条件を満たすと、「毎月5回までコンビニATM利用手数料無料」「毎月3回まで他行宛振込の手数料無料」といった優遇が受けられるというものだ。もちろん、最初から単純に無料という銀行も一部ある。
とはいえ、仮に特典を受けられたとしても、上限回数を超えた後の手数料が割高であれば人によっては割高になってしまう。また、ネット銀行だから特典条件が緩いということもない。具体的な利用シーンを想定しながら、ぜひ自分の用途にピッタリの銀行を見つけよう。
三菱東京UFJ銀行 スーパー普通預金(メインバンク プラス) 優遇内容のご案内
http://www.bk.mufg.jp/kouza/yugu/mb/yugu_naiyo/
最も一般利用者が多いであろう「スーパー普通預金(メインバンク プラス)」の口座では、利用度に応じた特典が用意されている。毎月10万円以上の給与受取、あるいは預金残高が30万円以上になると「シルバーステージ」判定がなされ、コンビニATM手数料が毎月3回まで無料になる。また、預金残高500万円以上の「プラチナステージ」になると、オンラインバンキングでの他行宛振込手数料が毎月3回まで無料。
みずほ銀行 みずほマイレージクラブ
http://www.mizuhobank.co.jp/mmc/
口座開設者向けのオプションサービス。キャッシュカード取得時などに同時入会することが大半のようだ。全部で5つの特典条件が設定されているが、そのうちの1つ、例えば預金残高10万円以上を満たすと、コンビニATM手数料が月4回まで無料になる。月1回の他行宛振込手数料無料化のためには、残高が50万円以上必要。
三井住友銀行 SMBCポイントパック
http://www.smbc.co.jp/kojin/sougou/plus/
「SMBCポイントパック」は預金口座サービスの名称のこと。「総合口座」とは別扱いになっている点に注意。給与受取、残高30万円以上、ウェブ通帳契約など6条件のうちどれか1つを満たすと、コンビニATM手数料が月4回まで無料になる。他行宛振込手数料の無料制度はない。
新生銀行 ATM利用について
http://www.shinseibank.com/atm/atm_index.html
http://www.shinseibank.com/powerflex/relationship/
新生銀行では、残高条件などに関係なく常時、コンビニおよび郵便局のATM手数料が24時間365日無料。他行宛振込手数料については「新生ステップアッププログラム」により、月1回までは全員無料。月間平均残高200万円以上などの条件をクリアすれば月5回まで無料。
りそな銀行 りそなクラブ ステータス優遇特典内容
http://www.resonabank.co.jp/club/favorable/status4.html
取引内容に応じて割り当てられるポイントの量で、特典が変動する。コンビニATM手数料が月3回までキャッシュバックされる「ルビー」ステージになるには、毎月のポイント取得を100ポイントにする必要がある。しかし、給与受取では20ポイントしかもらえず、普通口座に残高がいくらあってもポイントはなし。条件は非常に厳しいと言わざるを得ない。
JAバンクの手数料無料ATM
http://www.jabank.org/tsukau/cd_atm/
農協系の銀行として知られる。自行ATMからの現金出金は平日夜や土日も含めて完全に手数料無料。また、セブン銀行やイーネットなど各種コンビニATMでも、平日の昼間および土曜14時までは、残高条件などに関係なく手数料無料。
中央ろうきん(中央労働金庫) キャッシュサービス
http://chuo.rokin.com/service/cash.html
http://chuo.rokin.com/service/cashback.html
労働金庫とは、「労働金庫法」に基いて設立された非営利型金融機関のこと。中央ろうきんは関東1都7県を業務エリアとする。提携銀行(ゆうちょ銀行含む)とコンビニでのATM引出手数料については、いったん支払うものの即時キャッシュバックしてくれる。また、給与受取口座に指定していると、振込についても月3回までキャッシュバックされる。
ゆうちょ銀行
http://www.jp-bank.japanpost.jp/kojin/tukau/atm/kj_tk_atm_index.html
株式の売り出しなど、民間金融機関への道をスタートさせたゆうちょ銀行。全国の郵便局に自行ATMを配備しており、時間帯に関わらずほぼ完全に手数料無料で利用できる。コンビニATMや振込手数料の無料特典はないが、そもそもの利便性は高いと言えるだろう。
あおぞら銀行 ATM・キャッシュカード機能
http://www.aozorabank.co.jp/kojin/products/use/cashcard/
外貨預金をはじめ、各種の資産運用サービスを展開する。国内営業拠点は少ないが、ゆうちょ銀行ATMを平日・土日ともに日中は無料で利用できるようにしている。コンビニATMの利用は原則有料。
楽天銀行 ハッピープログラム
http://www.rakuten-bank.co.jp/happyprogram/
イーバンク銀行から改称して間もなく6年。「ハッピープログラム」の制度では、預金残高もしくは取引回数に応じて提携ATM利用と他行宛振込手数料が回数限定で無料となる。最も条件の緩い「アドバンスト」のステージは残高10万円で適用され、毎月各1回ずつ無料となる。
じぶん銀行 金利・手数料一覧
http://www.jibunbank.co.jp/interest_and_commission/commission/
携帯電話のau(KDDI)がじぶん銀行と共同で設立した銀行。口座開設者は全員、毎月3回までコンビニATM手数料が無料。だがau携帯電話利用者であれば、この回数制限がなくなるほか、他行宛振込も毎月5回まで無料になる。
イオン銀行 ポイントクラブ
http://www.aeonbank.co.jp/point_club/
流通大手・イオングループの銀行。口座に紐付けられたクレジット/デビットカード、もしくは電子マネー(WAON)での“利用額”(残高ではない)を半期ごとに計算し、その実績に応じて翌半期に特典が受けられる。例えば1~6月期に30万円買い物すると、7~12月期には月3回まで、手数料がポイントバックされる。バック額は他行宛振込手数料ならば1回216ポイント、コンビニATMなら1回108ポイントまで。
セブン銀行 手数料一覧
http://www.sevenbank.co.jp/personal/netbank/know/fee/
セブン-イレブンのATMでおなじみだが、口座開設も可能。手数料無料特典制度はないが、土日の日中(7~19時)もセブン銀行ATMから手数料無料で現金を引き出せる。
ソニー銀行(MONEYKit) 手数料一覧
http://moneykit.net/visitor/fee/
ネット専業銀行の1社。残高条件にかかわらず、セブン銀行およびイオン銀行のATMであれば手数料は無料。土日の利用にも制限はない。イーネット、ローソンATM、ゆうちょ銀行などの提携ATMについては、月4回まで無料。
ジャパンネット銀行
http://www.japannetbank.co.jp/information/fee/atm.html
http://www.japannetbank.co.jp/information/fee/advantageous.html
ヤフオク!との相性がよい銀行として知られる。提携するコンビニ・他行ATMを利用する際は、入金・出金ともに月1回は手数料無料。2回目以降も3万円以上ならば入出金とも手数料無料。なお、2015年10月に手数料優遇制度がスタートしており、預金平均残高3000万円以上(!)になるとコンビニATM手数料が回数制限なく無料となる。
住信SBIネット銀行 手数料
https://www.netbk.co.jp/wpl/NBGate/i900500CT/PD/charge_srv
三井住友信託銀行とSBIホールディングスが出資するネット専業銀行。個人の利用であれば、手数料優遇にあたって預金残高は関係ない。セブン銀行・イオン銀行のATMであれば常に無料で出金できる。イーネット、ローソン、ゆうちょ銀行のATMは毎月5回まで、他行宛振込は月3回まで無料。
【追記 2016/1/25 16:20】
住信SBIネット銀行では、商品・サービスの利用状況に応じて4段階のランク判定を行い、ランクに応じて手数料の無料回数などが決まる「スマートプログラム」を1月から導入、2月から適用予定であることを発表しており、手数料が無料になる条件が大幅に変更される。詳細は、下記ページを参照。
https://www.netbk.co.jp/wpl/NBGate/i900500CT/PD/smartprogram_01
スルガ銀行 ATM手数料優遇条件
http://www.surugabank.co.jp/surugabank/kojin/tesuuryou/yuguu.html
静岡県・沼津を本拠とする銀行だが、外部企業との提携による「インターネット支店」を設けている。どの支店で口座を開設しているかにもよるが、おおむね20~100万円の預金残高があればコンビニATM手数料が月3~5回程度無料となる。「Tポイント支店」の場合は残高50万円以上あればOKで、かつ無料回数の制限もない。
東京スター銀行 スターワン円普通預金普通預金
http://www.tokyostarbank.co.jp/products/deposit/en_savings_account/yen/
都内ほか全国の主要都市に店舗を構える。口座付随の標準サービスとして、月8回まで提携ATM手数料がキャッシュバックされる。対象はセブン銀行、ゆうちょ銀行、「MICS」表示のあるATM。他行宛振込は1件あたり324円から。
横浜銀行 はまぎんマイポイント
http://www.hamagin.pointservice.jp/
個人限定の特典制度。給与受取指定などに応じてポイントが貯まり、年に1回キャッシュバックされる。指定クレジットカードを取得の上、給与受取口座指定を行うと、コンビニATMの夜間・休日利用時手数料が月9回まで、半額キャッシュバックされる。あわせて、他行宛振込手数料も実質半額に。
千葉銀行 ひまわり宣言
http://www.chibabank.co.jp/kojin/service/point/
千葉銀行による顧客向けサービス。「ファーストステージ」に到達すると、月3回までコンビニATM手数料が無料になる。また、口座で給与を受け取り、かつ公共料金を4種類支払えば条件を満たせる。つまり、口座残高に依存しないで特典を受けられる仕組み。一方、振込手数料割引はない。
武蔵野銀行 おトクなATMご利用手数料
http://www.musashinobank.co.jp/convenience/others/otoku/
埼玉県を本拠とする銀行。コンビニATM手数料を月3回まで無料にするための条件は全部で7つ。その1つを満たせば良い格好だが、比較的優しい条件としては「給与受取指定かつ10万円以上の定期預金」がある。ネット専用口座「Web Note」の利用でも同特典の対象となる。
福岡銀行 ふくぎんポイントくらぶ「マイバンク」
http://www.fukuokabank.co.jp/personal/service/mybank/
取引状況に応じて設定されているポイントが30ポイントを超えると、「三ツ星ステップ」に到達。月3回までコンビニATM手数料が無料になる。具体的には、オンラインバンキングの利用を申し込み、かつ給与受取口座に指定すれば条件を満たせる。