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Google、さまざまなデータソースを統合したプレゼンを自動的に作成できる「Google Slides API」

 Googleは9日、5月開催の「Google I/O 2016」で開発者向けプレビューを公開していた「Google Slides API」の正式版をリリースした。

 Google Slides APIは、Googleが企業向けに提供しているクラウドスイート「G Suite」に含まれる「Googleスライド」に、アプリからアクセスできるAPI。Google Developers Consoleから利用できる。これにより、スライドテンプレートを用いて、さまざまなデータソースを統合したプレゼンテーションファイルを自動的に作成できる。

 作成するプレゼンテーションファイルには、ビデオを埋め込んだり、チャートやアニメーションを利用することも可能。

 例えば、小売商品の在庫アイテムと業務データをプレゼンテーションに活用したり、四半期ごとのビジネスレビューなどのスライド作成を自動化する、といったことが可能だ。

 Salesforceのための文書やレポートを作成できる「Conga」や、視覚的な方法でプロジェクト情報を整理し、優先順位を付けられる「Trello」といったサードパーティーから、Google Slides APIを活用したアプリがすでに提供されている。

 Google Slides APIとの連携により、簡単に複雑な図やビジュアルを作成できる「Lucidchart」で、フローチャートやモックアップを出力可能になるほか、ビジネスワークフローを作成して自動化できる「Zapier」では、ワークフローから動的なプレゼンテーションを作成して共有可能になるという。