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スマホのWi-Fi/LTE通信速度が従来の2倍、負荷に応じて通信経路を制御する技術、富士通研究所が開発

 株式会社富士通研究所は26日、LTEと無線LANサービスエリアの通信経路を負荷に応じて制御し、スマートフォンの通信速度を向上させる新技術を開発したと発表した。2018年度の実用化を目指す。

 端末に専用のアプリケーションをインストールし、制御サーバー上の接続制御機能と通信しながら、複数端末の接続を同時に変更した場合の通信速度を予測し、通信経路を一括で自動設定できるもの。

 富士通研究所が行った実証実験では、従来技術に対して通信速度が平均で約2倍に向上したことを確認。同技術により、モバイルユーザーは動画サービスなど高速な通信速度が必要なサービスを従来よりも快適に利用できるとしている。

開発した接続制御技術

 これまで、高負荷通信を行う端末が集中した場合、各端末が望ましい通信経路を選択して通信速度の劣化を抑えてきた。しかし、各端末が他の端末の影響を考慮せずに独立に通信経路を決定するため、かえって通信速度が低下する問題があったという。

従来技術