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太陽光でRaspberry Piを稼働させる屋外設置キット発売、3G通信モジュールや防水ボックスなどセットに

Raspberry Pi屋外稼動キット外観。太陽光パネルは専用治具でボックス外部に取り付ける

 メカトラックス株式会社は21日、太陽光パネルや3G通信モジュールなどの機材一式をまとめたRaspberry Pi屋外稼動キットの販売を開始した。価格は19万8000円(税別)。

 電源のない屋外でも太陽光パネルを使用することで稼動、モバイル回線を通じてインターネットに接続できる。Raspberry Pi本体(用途により型番を選択可能)に加え、Raspberry Pi専用の3G通信モジュール「3GPi」、電源管理モジュール「slee-Pi」、太陽光パネル(20W)、鉛蓄電池(20Ah)、太陽電池充放電コントローラー、防水ボックス、パイプキャッチなど治具取付用フレーム、SIMカードがセットになっている。

Raspberry Pi本体

 slee-Piは間欠動作に対応しており、10分間隔の間欠動作では約80%の消費電力削減が可能だという。これにより、連続動作の場合と比べて太陽光パネルと蓄電池のサイズ/容量を約20%削減し、小型化を実現できたとしている。

 また、3GPiは、インターネット接続だけでなく、各種パブリッククラウドサービスとの接続を可能としており、「Microsoft Azure」に関しては、Azure Certified for IoTデバイスの認証も取得。安定した運用を実現するとしている。

ハードウェア構成

 屋外での長期稼動を想定し、IP66相当の防水ボックス内部に電子機材一式を格納。防水ボックスの内部空間にも余裕があり、別途センサー用の基板やデータロガーなどの取り付けスペースも確保。さらに、防水ボックス外への配線用に防水ケーブルグランドを8個搭載し、外部センサー機器の増設も可能としている。

防水ボックス内部