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NTT空間情報、被災地の震災前~現在の衛星画像を比較するサイト「復興の歩み」を更新、ダウンロード提供も

 NTT空間情報株式会社は9日、東日本大震災の被災地の衛星画像を撮影時期ごとに切り替えて表示・比較できるサイト「復興の歩み」を更新した。従来より公開していた震災前、震災直後の2011年、2014~2015年という3つの時期の画像に加えて、今回、2016~2017年の最新画像を追加した。また、撮影場所ごとに、4つの時期の衛星画像を地図とともにとりまとめたPDFファイルのダウンロード提供も開始した。

 衛星画像は、DigitalGlobeのサービス「FirstLook」によるもの。同サービスは、災害発生時・発生後の衛星画像を速やかに撮影・提供するサービスで、被災地の状況・範囲などを早急に確認できるほか、災害発生直後から一定期間にわたって撮影を行うため、復旧計画の管理にも利用できるとしている。東日本大震災発生時には、延べ6万平方キロメートルの被災地域の画像を3日以内に撮影したという。

 「復興の歩み」では、NTT空間情報が取り扱っているFirstLookの衛星画像のうち、岩手県陸前高田市(広田湾付近)、宮城県女川町(女川港付近)、宮城県南三陸町(志津川湾付近)の3カ所について、サンプルとして無料公開。「定期的に撮影した被災地の衛星画像をご覧いただくことで、復興に向けて力強く歩みを進めている被災地の状況をご紹介できれば」としている。