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30~40代のスマホマンガユーザーが増加、「かつてのマンガ少年・少女がマンガ市場に回帰している」
2017年3月24日 18:49
LINE株式会社は24日、「スマートフォン時代におけるマンガコンテンツの利用動向」の調査結果を発表した。マクロミル会員の15~59歳のスマートフォンユーザーを対象に2月14~20日に実施したもの。サンプル数は1229人。
マンガコンテンツ閲覧時に利用する媒体は、「紙」が45%、「スマートフォン」が27%、「その他(タブレットなど)」が10%。2015年の調査と比較すると、スマートフォンでの閲覧は51%増加(2015年:18%、2017年:27%)している。なかでも、30~40代の利用が68%増加(2015年:25%、2017年:42%)しており、LINEでは「かつて紙のマンガ雑誌・単行本に慣れ親しんだマンガ少年・少女がスマホの普及拡大を機にマンガ市場に回帰し始めている」と分析している。
現在利用しているスマートフォン/PC向けのマンガサービスを聞いたところ、「LINEマンガ」が26%、「comico」が25%、「少年ジャンプ+」が20%、「めちゃコミック」が17%、「マンガワン」が17%、「Amazon/Kindle」が16%、「pixivコミック」が16%だった。
メインで利用するスマートフォンのマンガサービスを年代別に見ると、全年代で「LINEマンガ」が高い割合を占める一方、20代では「comico」、40代では「Amazon/Kindle」がLINEマンガに並ぶなど、年代による利用傾向の違いが出てきた。
スマートフォンのマンガサービスを利用する理由としては、「無料で読めるから」が57%、「いつでも読めるから」が40%、「知らなかった作品に出会えるから」が25%、「紙のマンガだと管理が大変だから」が19%。
無料マンガ作品を閲覧した後のアクションを聞いたところ、「次の無料更新を待つ」が55%、「その作品の電子または紙(新品)の本を購入する」が32%、「古書店でその作品の中古の本を購入する」「コミックレンタルなど、レンタルでその作品を借りる」がともに8%、「友達からその作品の本を借りる」が4%。
無料マンガコンテンツの閲覧だけでなく、マンガ購入へのタッチポイントになっていることも明らかになった。