Illustrator上で画像の直接トリミングが可能に、「Illustrator CC 2017」が30周年記念アップデート

　アドビシステムズ株式会社は7日、「Illustrator CC 2017」のアップデートの提供を開始した。Creative Cloudのデスクトップアプリから更新やインストールが行える。

　今回のアップデートは、Illustratorの30周年を記念するもの。Illustrator CC新バージョンについてアドビでは、画像トリミングの簡素化、新デザインの「Adobe Colorテーマパネル」、パフォーマンスや安定性の向上などにより、デザインがよりいっそう容易になるとしている。

　画像をIllustratorで直接トリミングできる機能は、2012年以降、192万ユーザーから高い関心を集めていたものだという。従来のように、あらかじめPhotoshopでトリミングを行ってからIllustratorに配置する必要がなくなり、画像の配置時にはトリミングのオプションが表示される。トリミングハンドルにより画像の余計な部分を削除できるため、ファイルサイズの縮小と作業時間の短縮が実現できる。

　Adobe Colorテーマパネルは、「Adobe Color CC」の公開カラーテーマをIllustrator内から直接検索したり、自分で公開したり評価したテーマをフィルタリングして、そのままデザインプロジェクトで使用できるもの。好みのテーマを編集して保存したり、Illustratorのスウォッチに追加することができる。新しいカラーテーマを作成する際には、色彩理論の混色と配色のルールに基づいたサポートを提供する。また、外出先で「Adobe Capture CC」アプリを使ってイラストや写真からカラーテーマをキャプチャし、Illustratorで使用することも可能。