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Google「ストリートビュー」10周年、徒歩や水中など83カ国1600万キロを撮影

 Googleは、「Googleマップ」で2007年より提供を開始した「ストリートビュー」の10周年を記念して、公式ブログを公開した。

 ストリートビューは、「世界の360度の地図を作りたい」と同社創業者のラリー・ペイジ氏が2004年に発想したことから始まり、2006年に米国の5つの都市で公式に撮影が開始され、2007年5月より画像の公開が始まった。日本国内では2008年8月から提供が開始された。現在、世界83カ国、1600万kmにわたり、撮影された画像がGoogleマップで公開されている。

 道路がなく「ストリートビューカー」の入れない場所を撮影するため、360度カメラを背負う「ストリートビュートレッカー」が2013年に開発された。その後、2015年には、ユーザーが撮影画像をGoogleマップにストリートビューとして公開できるAndroid/iOSアプリの提供も開始されている。

「ストリートビュートレッカー」でフェロー諸島を撮影

 こうした試みにより、現在では、ストリートビューでモンブランやヨセミテに登ったり、グレートバリアリーフに潜ったり、イラク国立博物館内を散策することもできる。また、各地の世界遺産のほか、2014年からは、対象地域に限り、タイムマシン機能で2007年まで遡ってストリートビューを閲覧可能となっている。

モンブラン
ヨセミテ
グレートバリアリーフ
イラク国立博物館

 国内でも、東日本大震災や熊本地震の被害地域、富士山山頂までの登山ルート、姫路城大天守の内部、新幹線などの列車内のストリートビューなどが公開されている。