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無償のランサムウェア対策ツール「RansomFree」、サイバーリーズン・ジャパンが提供

 サイバーリーズン・ジャパン株式会社は18日、個人・中小企業向けのランサムウェア対策ツール「RansomFree」日本語版の無償提供を開始した。対応OSはWindows 10/8.1/7、Windows Server 2012 R2/2008 R2。

 RansomFreeは、ランサムウェアが暗号化を実行しようとする場所に、戦略的に“おとりファイル”を配置する「Deception(おとり)技術」と「振る舞い検知」により、アプリによるファイル操作を監視し、ファイルが暗号化される直前にランサムウェアを停止させるツール。

 これにより、WannaCryやGoldenEyeをはじめ、99%以上のランサムウェアの変種を検知し、ウイルス対策ソフトが防げない未知のランサムウェアによるファイルの暗号化を阻止、除去できるという。

 ほかのセキュリティ対策ソフトとの併用も可能で、インストールするとタスクトレイに常駐し、利用にあたって特に設定などは不要。バックグラウンドで動作し、CPUリソースをほとんど使用せず、パフォーマンスに影響を与えないのが特徴だという。

 保護の対象となるのは、USB接続の外付けHDDやリムーバブルドライブ、ネットワークドライブを含むすべてのドライブ。既にランサムウェアによって暗号化されたファイルの復元はできない。

 今回の無償提供についてサイバーリーズン・ジャパンでは、ランサムウェアを悪用して被害者から多くの金銭を奪うサイバー犯罪者による流れに歯止めをかけるためとしている。