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東芝、声主から声を収集・蓄積して音声合成で使えるようにする「コエステーション」
プロの声優・タレントにとどまらず、一般ユーザーもスマホから声登録可能
2017年7月20日 13:50
東芝デジタルソリューションズ株式会社は、同社のクラウドAIサービス「RECAIUS」の音声合成技術を活用した“声”のプラットフォーム「コエステーション」のベータ版を開発したと発表した。
コエステーションは、一般ユーザーや声優・タレントの声を収集し、ゲーム制作会社などのプロユーザーによるコンテンツ制作や、「お気に入りのアイドルの声で毎朝起こしてもらう」といった一般ユーザーのニーズに対応できるプラットフォームとしている。
コエステーションの一般ユーザーは、スマートフォンアプリを使用し、指定の文章を読み上げて声の特徴を学習させることで、自分の声の分身である「コエ」を生成。SNSやゲームなどさまざまな場面で、任意のテキストを「コエ」を使って発話できるようになる。
ビジネス向けの仕組み作りも進めており、声優やタレントなど、プロの声主にはゲームのキャラクターにプレーヤーの名前を呼ばせるなど、録音では対応しきれない新しい商品・サービスに「コエ」を活用できるようにする。
アニメ制作会社などのビジネスユーザーには、登録されている膨大な「コエ」の中からニーズに合ったものをコンテンツ制作に利用できるようにする。SNS運営会社などのサービスプロバイダーは、コエステーションを活用した音声合成APIや組込みミドルウェアを使用することで、新しいサービスを展開できるようになるという。
コエステーションの市場投入にあたり、声主の権利を保護し、適切に利用されるための仕組みづくりや犯罪対策も必要になるため、エンターテインメント業界やメディア業界に人材を派遣する。著作権およびコンテンツの管理・流通に強みを持つ株式会社クリーク・アンド・リバーと共同で、事業化に向けた課題に取り組むとしている。