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モリサワ、全17書体を今秋リリース、言葉によって形が変化する「みちくさ」など
2017年7月28日 18:35
株式会社モリサワは28日、2017年秋に17書体を新たにをリリースすると発表した。対象製品は「MORISAWA PASSPORT」「MORISAWA Font Select Pack」「クラウドフォントサービス TypeSquare」。
A1明朝の特徴を継承したゴシック体ファミリー「A1ゴシック」をはじめ、98の言語と海外の表記ルールに対応するサンセリフ体「Citrine(シトリン)」、縦組みの際に言葉によって文字の形が変化する機能をもつ「みちくさ」、歴史的な書物の字形を復刻した「きざはし金陵」、活版印刷のインクのにじみを再現した「秀英にじみ明朝」、大胆な筆使いが特徴の見出し用書体「黒曜」をラインアップする。
なお、各書体の詳細やリリース日は同社の特設ページで随時発表する予定。
A1ゴシック
A1明朝の基本となる骨格を参照して作成された、オールドスタイルのゴシック体。線画の交差部分の墨だまり表現や角丸処理を加えることで、温もりのあるデザインに仕上がっている。L~Bまで4つのウエイト(太さ)で展開。
Citrine
A1ゴシックとの和欧併記を目的に作られ、墨だまりや角丸処理といった共通のエレメントを採用している。ローマンとイタリックの各4ウエイトで展開され、海外の表記ルールを満たす文字種を揃える。「a」や「g」の異体字、数字のバリエーションなど、さまざまな代替字形も含む。
きざはし金陵
中国・明代の南京国子監で刊行された「南斉書」を元に復刻した「金陵」と、1893年に東京築地活版製造所で印刷された「長崎地名考」を元に復刻した和字(かな)書体「きざはし」をマッチングした書体。
秀英にじみ明朝
2009年にリリースされた「秀英明朝 L」をベースに、活版印刷による紙面上でのインクのにじみを再現した書体。線画にランダムな揺らぎや太み、丸み処理を施すことで、やわらかい印象をもったアナログ感やレトロ感を演出。