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「Movable Type 5」8月上旬にベータ公開、正式版は10月

CMS機能のさらなる強化と、価格体系の見直し


 シックス・アパートは8日、ブログ構築ソフトの最新バージョン「Movable Type 5」を発表した。CMS機能などを強化したほか、価格体系を見直した。2009年8月上旬にベータ版を公開し、10月に正式版を発売する。

 Movable Type(MT)はバージョン4以降、CMS機能の強化を図っており、ブログだけでなく、Webサイトの構築・運営・管理を支援するソフトとしている。今回のバージョン5では、管理画面のデザイン刷新や、ユーザビリティの向上を図っている。

 従来、MTでサイトを構築する際は、コンテンツごとにブログを作成し、複数のブログの集合体でサイトを構成していたが、今回からMT上で静的なページやフォルダを直接作成・管理できるようになり、実際のコンテンツ構造に合ったサイト設計が可能になった。

 これにより、「頻繁に更新する部分はブログで、それ以外は静的なページで」といったサイト設計がMT上で行える。また、サイト内のブログをまとめて管理でき、テンプレートやカテゴリーの共有も可能。MT5では、ドメイン単位で複数のサイトを作成・管理する。

 また、ブログ記事やWebページの投稿画面に、独自の入力項目を追加できるカスタムフィールド機能を強化した。従来、投稿画面のカスタマイズには、プログラミングの知識が必要だった。設定したカスタムフィールドは、投稿画面のカテゴリー指定に応じて、表示・非表示設定できる。

 さらに、METAタグの挿入やヘッダー画像の入れ替えなどピンポイントの変更は、テンプレートを編集することなく、カスタムフィールドで対応できるようになった。また、ブログ記事、Webページ、テンプレートの編集履歴を保存できる「履歴管理機能」を追加。履歴から過去の状態に復帰することも可能だ。

 このほか、デザインテンプレート、カスタムフィールド、カテゴリーなどのWebサイトの情報をまとめて保存・管理できる「テーマ」機能が加わった。テーマには、目的のサイトに必要な設定ファイルとデザインに必要なファイルを保存する。他のユーザーが作成したテーマを、サイトの見本としてダウンロードし、応用することも可能になるという。

実際のコンテンツ構造に合ったサイト設計 ブログを作らなくても直接ページ作成が可能

テーマ機能 テーマの例

ユーザー数無制限のライセンスを新設

 新しい価格体系では、基本ライセンスが6万3000円(1サーバー・5ユーザー)に変わるほか、新たに「サーバーライセンス」 (1サーバー・無制限ユーザー)12万6000円を設けた。従来、6ユーザー以上で利用する場合には、利用ユーザー数に応じた追加ユーザーライセンスの購入が必要だったが、それを廃止した。なお、7月8日から正式出荷日までの期間、特別キャンペーンとして、先行特価(基本ライセンス5万2500円、サーバーライセンス10万5000円)にて販売する。

 また、既存のMTユーザーには、優待価格で販売。アップグレードではなく、新規ライセンスとなる。基本ライセンスの場合、MT4ユーザーが2万1000円、MT3ユーザーが4万2000円。サーバーライセンスの場合、MT4ユーザーが5万2500円、MT3ユーザーが7万3500円。優待価格は、7月8日から2010年6月30日まで実施される。

 このほか、無償の個人ライセンスも引き続き提供する。個人所有のサーバーやレンタルサーバーで利用するための非商用ライセンスだが、アフィリエイトの設置は可能。ソフトバンク・テクノロジーが運営するECサイト「ECバイヤーズ」でダウンロードできる。

新ライセンス体系 販売パートナーとの協力

日本はMTのノウハウが世界トップクラス

 シックス・アパートは8日、MT5の記者発表会を開催した。同社の関信浩代表取締役は、2年ぶりのメジャーバージョンアップとなるMT5について、「CMS機能のさらなる進化と、ライセンス体形の簡素化が特徴」と説明。「Webを使う個人・法人に総合的なソリューションを提供する。MT5は、その基盤的な製品」とした。

 また、金子順執行役員(製品企画担当)は、「MTはカスタマイズ性が強みだが、その手法は高度化しており、専門知識がないと使えない。MTの能力を引き出すには、個人の知識や経験に依存するところが大きい」と話す。

 「しかし、日本ではMT関連の書籍も多く出ており、世界と比べてノウハウが発達している。本社もそのことを把握しており、最新バージョンの開発に生かした」とのこと。「MT5では、誰もがそういったノウハウを簡単に使えるように、CMS機能をより完成させた」。

 MT5では、CMSとしての基盤を強化したことで、目的のサイトを簡単に誰もが作れるようになったという。金子氏は、具体的な強化ポイントについて、「サイト」「CMS」「テーマ」という3つを説明。よりわかりやすく、早くサイトを構築できる点をアピールした。

 今後は、8月上旬にベータ版を公開し、9月末に正式リリースの時期を発表。10月中の発売を目指す。バージョン5では、ベーシックな機能の強化にとどまったが、5.x以降はコミュニティ機能の強化や、携帯電話などデバイスごとのテンプレート追加、切り替えなども予定する。

シックス・アパートの関信浩代表取締役 MTの歴史

 


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(野津 誠)

2009/7/8 19:45

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