Webサイト閲覧者の行動をマウス操作から分析する無料サービス


解析結果の例

 アクセス解析ツールの開発を行う株式会社ユーザーローカルは、Webサイト閲覧者の行動を可視化する無料サービス「ユーザーヒート」を9月30日に公開した。

 「ユーザーヒート」では、サイト閲覧者のマウス操作をJavaScriptで解析し、「マウストラック分析」「クリックマップ分析」「熟読エリア分析」の結果を画像で確認できる。利用するには無料のユーザー登録を行い、発行されたHTMLタグを、解析したいページに組み込む。ブログでも利用可能だ。

 「マウストラック分析」では、Webサイト閲覧者が、ページ上でどのように動いたかが確認できる。ページが表示されてから離脱するまでのマウスの動きを表示。結果画像上には、一度に5人分の動きのデータをピックアップして表示する。

 「クリックマップ分析」では、Webサイト閲覧者の多くがクリックしている場所を表示する。頻繁にクリックされている箇所ほど赤く、あまりクリックされていない箇所は青く表現する。

 また、「熟読エリア分析」では、Webサイト閲覧者がよく読んでいると思われる場所をサーモグラフィ風に表示。読まれている箇所の推測には独自のアルゴリズムを用い、閲覧者のマウスの動きやスクロール操作、文中のキーワードから統合的に推測している。

 同様の機能は、人間の目をカメラで撮影し分析する「アイトラッキング」装置によっても調査できるが、これには高価な機材を必要とし、調査対象となる被験者がいる環境でしか利用できなかった。ユーザーローカルは、「『ユーザーヒート』は、カメラなどの機器は不要で、インターネット経由で大量のWebサイト訪問者を無料で調査・分析することが可能」としている。


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(野津 誠)

2009/10/1 16:12