「Google Analytics」に、異変発生を自動通知する新機能


 米Googleは20日、「Google Analytics」に多数の機能追加を行ったと発表した。目標設定項目の追加、携帯サイトレポート機能の強化、表形式データのフィルタリング機能の強化、複数のカスタム変数の利用と共有、インテリジェントアラート機能などだ。

 インテリジェントアラートは、サイトのデータに著しい変化が発生した場合に、自動的にメールなどで管理者に通知してくれる機能だ。これにより、これまでの傾向からかけ離れてデータが増加・減少した場合や、特定のサイトからの訪問者が増加した場合などの異変が起こった場合、管理者がデータを分析する前に自動的に通知してもらうことができる。異変に対する感度は調整できる。

 カスタムアラートも作成可能だ。これによって、どのような数字に着目し、どの程度の数字の変化が発生した場合に通知するかを設定しておくことができる。

 目標設定項目は、柔軟に設定できるようになった。新たに2項目が追加され、滞在時間と閲覧ページ数という項目が設けられた。また、1つのプロフィール当たり最大20の目標を定義できるようになった。さらに、Google Analyticsのデータを分析しやすくするために、表示されている表形式データをフィルタリングによって整理しやすくなっている。

 複数のカスタム変数を利用し、会員と非会員、ログインなしとログイン済みなどを区別してユーザーを分析することもできる。

 さらに、分析データを共有する際に、テンプレートを利用できるようになった。これにより、例えば営業部専用のテンプレートを使ったカスタムレポートを共有するといったことが可能になる。

 このほか、携帯サイトへの対応を強化。これにより、携帯側でJavaScriptが実行できなくても携帯サイトのトラフィックレポートを得られるようになった。サーバーサイドに短いコードを追加することで実現したもので、PHP、Perl、JSP、ASPXに対応し、数週間のうちに発表される予定だ。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2009/10/21 15:11