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MSが「Windows phone」を国内発表、アプリ配信は12月上旬開始


Windows Mobile 6.5のメニュー画面
マイクロソフト代表執行役副社長の堂山昌司氏

 マイクロソフトは12日、スマートフォン用OSの最新版「Windows Mobile 6.5日本語版」を発表した。また、同OSを搭載した端末向けのアプリケーション配信サービス「Windows Marketplace for Mobile」を日本国内で12月上旬に開始することも発表した。

 Windows Mobile 6.5を搭載した「Windows phone」は、日本国内ではNTTドコモ、ソフトバンク、ウィルコムが12月以降に端末の発売を発表している。実際にユーザーが「Windows Marketplace for Mobile」を日本国内で利用できるのは、Windows phoneが発売されて以降となる。

 Windows Mobile 6.5は、タッチスクリーン操作に対応したUIを採用したスマートフォン向けOS。米国では10月6日に発表されていたが、今回日本語版が正式に発表された。マイクロソフトでは、Windows Mobile 6.5を搭載する端末を「Windows phone」と呼んでいる。

 マイクロソフト代表執行役副社長の堂山昌司氏は、「スマートフォン市場は、2009年には1億9700万台、2012年には3億5000万台が出荷されると予想されている成長著しい市場。マイクロソフトでは、PC、携帯電話、テレビとクラウドサービスを接続する『3スクリーン+クラウドサービス』をビジョンとして掲げているが、とりわけ携帯電話はほぼ24時間ネットに接続しており、クラウドサービスとの連携の重要性が体現できる部分だ」と説明。ビジネスユースのイメージが強かったスマートフォンを、Windows phoneをきっかけにコンシューマ分野へも普及させていきたいとした。

 マイクロソフトモバイルコミュニケーション本部本部長の越川慎司氏は、「Windows Mobile 6.5では、どのようなユーザーエクスペリエンスを提供できるかということに注力して、『もっと使いやすく』『ネットのパワーを手のひらに』『もっと自分らしく』という3つのキーワードで開発を進めてきた」と説明。また、「Windows phone」という名称についても、「ユーザーにとって、OSのバージョンが何であるかは関係無いという考えに基づいている」として、ユーザーの視点で開発を進めてきたと強調した。

マイクロソフトの「3スクリーン+クラウドサービス」ビジョン。PC、携帯電話、テレビにクラウドを組み合わせる Windows phoneの開発コンセプト

 Windows phoneのユーザーインターフェイスについては、「Windows Mobile 6.1までのバージョンでは、どうしてもPDAの延長線上ということで、スタイラスを使うことが前提になっていた。これは日本のユーザーにとっても、片手で操作したいうニーズに応えられていなかった」として、タッチスクリーンを指で操作するスタイルに変更したと説明。また、従来のWindows Mobile端末に比べて、動作が軽快である点もアピールした。

 ネットワーク機能については、「PCサイトの再現性」にこだわった新たなブラウザ「Internet Explorer Mobile」を搭載。Flashコンテンツにも対応し、多くのPCサイトがそのまま利用できるとした。また、Windows phoneのデータを200MBまでネットワーク上にバックアップできる「Microsoft My Phone」も無償で提供する。

タッチスクリーンを指で操作することを前提として、ユーザーインターフェイスを一新 PCサイトの再現性にこだわった「Internet Explorer Mobile」を搭載
写真などを200MBまでサーバー上に保存できる「Microsoft My Phone」も無料で提供 アプリ市場の「Windows Marketplace for Mobile」は12月上旬開始

国内では30社がアプリ・コンテンツの提供を発表

 Windows phone用のアプリケーション配信サービス「Windows Marketplace for Mobile」については、「安心して使える」「すぐに見つけてすぐに使える」点が特徴と説明。Windows phoneからアプリケーションやコンテンツを直接購入するだけでなく、PCからも購入できる。また、PCで購入した場合でも、アプリケーションがPCに保存されるのではなく、購入情報がクラウド上に保存される仕組みのため、購入後にWindows phoneをPCに接続する必要はないとした。

 日本国内では、既に30社のソフトウェアベンダーなどがWindows phone向けにアプリケーションやコンテンツの配信を決定している。発表会では、カプコンやコナミ、プロペといったゲームメーカーのほか、レコチョク、集英社が登壇。各社はWindows phone向けアプリについて、通信キャリアを横断する形で展開できる点や、世界市場に向けての展開も考えられるといった点などが、提供側にとっても魅力的だと語った。

 また、集英社はマンガ作品のデジタル展開において、マイクロソフトとの連携を発表。第1弾としてWindows phone向けに「DRAGON BALL」の配信を行う。12月中には無料サンプル配信を開始し、2010年度中に課金配信を開始する予定。集英社常務取締役の鳥嶋和彦氏は、「著作権に配慮しつつ、大事なコンテンツを世界に持っていける力を持つ会社はどこかということをずっと考えてきたが、今回のマイクロソフトとの提携がその1つの答だ」とコメントした。

 マイクロソフトの堂山氏は、「Windows Mobile 6.5というOSよりも、その上に乗るアプリケーションやコンテンツの方が大事だ」として、アプリケーションやコンテンツの提供企業と協力しながら、マーケットプレイスを拡大していきたいと語った。

プロペのWindows phone用ゲーム「IVY THE KIWI?」 集英社は「DRAGON BALL」をWindows phoneに配信する

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(三柳 英樹)

2009/11/12 18:40

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