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ファイル同期サービス「SugarSync」日本語版スタート

「あらゆるデータを複数の端末で利用可能に」


SugarSyncでできること
SugarSyncの利用イメージ

 米SugarSyncは20日、PCやスマートフォンなどの複数の端末でファイルを同期できるサービス「SugarSync」の日本語版を公開した。ユーザーガイドやポータルサイト、デスクトップ用アプリケーションを日本語化した。iPhoneアプリの日本語版も公開するほか、AndroidとBlackBerryの日本語版アプリも年内に提供する。ストレージ容量2GB(同期可能なPCは2台まで)の利用は無料。

 テキストや写真、音楽などのファイルをクラウド上のオンラインストレージにバックアップし、これらのファイルを複数の端末で同期できる。任意のフォルダーを同期対象として設定することで、そのフォルダーに保存したファイルを指定した端末間で自動的に同期する。ストレージ容量2GB(同期可能なPCは2台まで)の利用は無料。

 同期可能な端末のプラットフォームはWindows、Mac、iPhone、Windows Mobile、Android、Blackberryと多岐にわたる。これらの端末のブラウザーから同期したファイルにアクセスできる。また、Windows 7/Vista/XPおよびMac OS X 10.5以降で使えるデスクトップ用アプリケーションからのアクセスも可能だ。

 特定のフォルダーを一部またはすべての端末に同期する機能を備えており、例えば自宅のデスクトップPCからはテキストや写真、音楽などのファイルをクラウド上にバックアップする一方で、仕事用のノートPCにはテキストと写真のみ、ストレージ容量が小さいネットブックにはテキストのみを同期させるといった柔軟な使い方も可能だ。

 また、任意のフォルダーを他のユーザーと共有できる「共有フォルダー」では、ファイルへのアクセス権として「閲覧のみ」と「編集可能」を選べるほか、パスワードを設定してアクセスを制限することも可能。このほか、任意のファイルをFacebookやTwitterに公開するためのURLを作成する「公開リンク」機能などを備える。

 なお、同期したファイルはSSL通信でアップロード/ダウンロードするほか、オンラインストレージに保存するファイルは128ビットで暗号化する。

 無料の2GBプランのほか、ストレージ容量が30GBで月額4.99ドル/年額49.99ドル、60GBで月額9.99ドル/年額99.99ドル、100GBで月額14.99ドル/年額149.99ドル、250GBで月額24.99ドル/年額249.99ドル、500GBで月額39.99ドル/年額399.99ドルの有料プランがある。

 このほか、中小企業向けの「ビジネスプラン」も用意。管理者は従業員ごとにアカウントを割り当てることが可能で、アカウントごとにストレージ限度を設定したり、ユーザーの追加や削除が行える。ストレージ容量が100GB、3人のユーザーが使えるプランがキャンペーン価格で月額29.99ドル/年額299.99ドル。ユーザーを1人追加するごとに月額9.99ドル/年額99.99ドル、ストレージ容量を100GB追加するごとに月額29.99ドル/年額299.99ドル必要となる。

クラウドデータの同期について クラウド・バックアップについて
共有機能およびモバイルへの対応について 各機能のスマートフォンへの対応状況

クラウドとデバイスの橋渡し役に

米SugarSyncのCEOを務めるローラ・イーシーズ氏
SugarSyncの利用状況

 SugarSyncによれば、同社がホスティングしているユーザーのデータ総量は4月時点で2PB(ペタバイト)以上。サービスの33%が米国以外で使用されており、日本からの利用も全体の8%を占めていた。こうした利用状況を踏まえ、今回、日本語版サービスを開始した。SugarSyncは英語版のほかに中国語版、スペイン語版、ドイツ語版を提供していた。

 米SugarSyncのCEOを務めるローラ・イーシーズ氏は、現時点で日本法人を設立する予定はないというが、今後も日本語対応を強化していく考えだ。「同業他社に先駆けてサービスを日本語化することで、収益源である有料会員を増やしたい」。SugarSyncと同様のファイル同期サービスとしては「Dropbox」が国内でも人気を集めているが、勝算はあると語る。

 「確かにユーザー数はDropboxに先行されているが、それは彼らが無料プランの利点にいち早く気付いていたから。サービス開始当初のSugarSyncには無料プランがなかったが、現在は標準で2GB、多くのユーザーに紹介すれば最大100GBまで無料利用できる。SugarSyncのユーザー数は非公開だが、有料会員数はDropboxと同程度だ。」

 また、機能面でも「任意のフォルダーを指定してファイルを同期できるのはSugarSyncだけ。フォルダーの共有機能でも、Dropboxには閲覧権限やパスワードを設定する機能はない」と優位点をアピールする。「クラウドを活用するには、SugarSyncのような柔軟性が不可欠だ。クラウドとデバイスをつなぐ橋渡し役として使ってもらいたい」。

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(増田 覚)

2010/5/20 10:30