FTCがGoogleによるAdMob買収を承認、Appleのモバイル広告参入が影響


 米連邦取引委員会(FTC)は21日、米Googleがモバイル向け広告配信の米AdMobを買収することを全会一致で承認した。Googleは2009年11月、約7億5000万ドルでAdMobを買収すると発表したが、FTCは「モバイル向け広告市場の競争を阻害する可能性がある」と懸念を表明し、調査に乗り出していた。

 FTCは21日に発表したコメントで、米Appleが米Quattro Wirelessを買収し、モバイル広告のプラットフォーム「iAd」を立ち上げたことを指摘。さらに、多くの企業がAppleのiPhoneやGoogleのAndroidに対抗するプラットフォームを開発・買収していることもあり、GoogleのAdMob買収がモバイル向け広告市場の競争を阻害する懸念はないと判断した。

 FTCによる承認を受けてGoogleは21日、公式ブログで「数週間のうちにAdMobの買収を完了させたい」とコメント。今後は、速やかに両社のチームと製品を統合することで、新しいモバイル向け広告ソリューションの開発に着手したいとしている。


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(増田 覚)

2010/5/24 18:33