GoogleストリートビューのWi-Fiデータ収集問題、米コネチカット州が調査へ


 米コネチカット州は21日、Googleの「ストリートビュー」撮影車がWi-Fi通信内容を収集していた問題に対して、調査を行うことを明らかにした。コネチカット州司法長官のRichard Blumenthal氏は、この調査にあたって30州以上の参加による電話会議を行い、多数の州が調査に参加する見込みだとしている。

 Googleの「ストリートビュー」撮影車では、写真以外にWi-Fi関連データも収集しており、Googleでは収集しているデータはSSIDやMACアドレスなどに限定され、位置情報を確定させるための「Geo Location API」のために使用していると説明していた。

 しかし、Googleが5月にドイツの監査当局からの求めに応じて内容を精査したところ、Wi-Fiの通信内容の一部も意図せず収集していたことが判明したとして、謝罪するとともに撮影車の使用停止や収集したデータをアクセス不能にすることなどを発表していた。

 Blumenthal氏は、「無許可のデータ収集はどのようにして起こったのか、収集が不注意によるものであるならば情報がなぜ保存されたのか、再発を防ぐためにどのような行動を取るのか、といった点についてGoogleは説明する必要がある」として、Googleに質問状を送付したことを明らかにした。また、調査では、違法行為があったかどうか、州法や連邦法を改正する必要があるかどうかについて検討を行うとしている。


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(三柳 英樹)

2010/6/23 13:44