短縮URLを含むスパムメールが増加、4月30日には234億通を記録


 短縮URLリンクを含むスパムメールが、この1年で大幅に増加していることがわかった。メッセージラボジャパン株式会社が23日に発表した「メッセージラボインテリジェンス2010年7月度レポート」で報告している。

 同レポートによると、短縮URLリンクを含むスパムメールの1日あたりの最大数は、4月30日に記録した234億通で、スパムメール全体の18%に相当する。前年度の1日あたりの最大数は、2009年7月28日に記録された100億通超(スパムメール全体の9.3%)だったため、ピークレベルが2倍以上に増加したことになる。1日あたりの平均数でみても増加しているという。


1日あたりの短縮URLリンクを含むスパムメール数の推移(「MessageLabs Intelligence: July 2010」より)

 また、短縮URLリンクを含むスパムメールの7万4000通に1通の割合でウェブサイトへのアクセスが発生しており、最も多いサイトには6万3000件以上のアクセスがあったとしている。

 2010年7月は、スパムメールが全メールトラフィックに占める割合は88.9%(1.12通に1通の割合)で、前月から0.4%減少した。また、メール感染型ウイルスは0.327%(306.1通に1通)で0.04%減少、フィッシングメールは0.179%(557.5通に1通)で0.02%増加した。


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(永沢 茂)

2010/7/23 12:44