価格.comユーザー、ネット対応テレビ所有率は5割、接続しているのは半数


 株式会社カカクコムは4日、価格比較サイト「価格.com」のユーザーを対象に実施した「家庭内インターネット環境調査」の結果を発表した。インターネット接続機能を持つテレビの所有率は5割に上ったが、実際にインターネットに接続して利用しているのは半数にとどまることがわかった。

 調査は、7月13日から20日まで、価格.comIDの登録ユーザーを対象にウェブアンケートで実施。9465人が回答した。

 これによると、家庭でのインターネット利用率は99.5%に上り、回線種別では光ファイバー(FTTH)が57.8%を占めた。このほか、ADSLが28.4%、CATVが11.2%、モバイルブロードバンドが1.1%など。

 家庭のインターネット環境が無線LANに対応しているとしたのは48.5%。ただし、無線LANのセキュリティ対策を行っているとしたのは、無線LAN利用者のうちの82.8%で、対策をしていないとの回答が11.6%、わからないが5.6%あった。

 家庭にあるインターネットに接続可能な機器を挙げる設問では、ノートパソコンが76.4%、デスクトップパソコンが75.0%に上り、実際にインターネットに接続して利用している機器としてもノートパソコンが73.9%、デスクトップパソコンが74.0%となっており、これらの機器では所有率と接続率がほぼイコールであることがわかる。


家庭内にあるインターネットに接続する機能を持つ機器、実際に接続している機器(カカクコムの発表資料より)

 同様の傾向を示した機器としては、所有率こそまだ低いものの、スマートフォンが所有率11.9%、接続率10.9%となっている。

 一方、インターネット接続機能を持つテレビは所有率が50.5%に上ったが、接続しているとしたのは25.6%にとどまっており、インターネット対応テレビの半数がインターネットに接続されていないことがわかった。

 これと対照的なのが、ゲーム機は所有率が39.2%、接続率が27.4%、ポータブルゲーム機は所有率が28.3%、接続率が19.4%だった。それぞれ、所有者の約7割がインターネットに接続していることになる。カカクコムでは、家電製品よりもゲーム機の方がインターネットとの親和性が高いということがうかがえるとしている。


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(永沢 茂)

2010/8/5 11:57