KDDIとRostelecom、ロシア横断ルートによる日欧回線の容量拡張で合意
KDDI株式会社とロシアの長距離通信事業者Rostelecomは18日、ロシア横断ルートによる日本~欧州間伝送路の容量拡張について合意したと発表した。容量拡張に伴うKDDIとRostelecomの投資額は、2011~2012年の2年間に約6000万ドルで、完成は2012年初めの予定。
KDDIとRostelecomは、日本~ロシア間の光海底ケーブル「RJCN」と、Rostelecomが所有するロシア横断光波長多重ネットワーク「TEA」について、640Gbpsまで容量を拡張することで合意。これにより、日本・アジアと欧州との間を最短ルートで結ぶロシア横断ルートの位置付けを確固なものにし、対米回線のバックアップルートとしての要望にも対応するとしている。
また、今回の容量拡張では、従来規格のSDHリングプロテクションに加え、コスト競争力のある10Gbps波長を導入することでトラフィック需要増に対応。東京~欧州間の10Gbps波長として従来の月額によるリースに加え、長期リースや10年間の長期回線使用権でも利用できるとしている。
ネットワーク概念図 |
関連情報
(三柳 英樹)
2011/5/18 18:28
-ページの先頭へ-