第16回AMDアワード、大賞は「AKB48コンセプト」


AKB48プロデューサーの秋元康氏

 社団法人デジタルメディア協会(AMD)は1日、優秀なデジタルコンテンツなどの制作者を表彰する「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー'10/第16回AMDアワード」の授賞式を東京・元赤坂の明治記念館で開催した。大賞/総務大臣賞には「AKB48コンセプト」、AMD理事長賞には「ポケットモンスターブラック・ホワイト」が選ばれた。

 「AKB48コンセプト」は、“会いに行けるアイドル”というコンセプトで、無名の少女たちが国民的アイドルになっていくプロセスを専用劇場で見せる企画。授賞の理由についてAMDアワード審査会は、「テレビ電話オーディションの実施、実公演直後のネット配信など、リアルとバーチャルの新しい市場を創造した」と評価した。

 「ポケットモンスターブラック・ホワイト」に関しては、過去の資産を持つ大作であるにもかかわらず、モンスターを全種類一新し、「新しいポケモンの世界を見せている」と指摘。パソコンとの連動や通信機能の活用などのチャレンジ精神を評価した。販売本数はDSソフト市場最速で500万本を突破したという。

 授賞式にはAKB48プロデューサーの秋元康氏が登壇し、「10年前であれば、AKB48はここまで有名にならなかった。どんなに劇場がすばらしくても、口コミに時間がかかったためだ。AKB48はネットで広がったデジタルアイドル。今回はAKB48がデジタルで何ができるのかという可能性に賞をいただいた」と喜びのコメントを語った。

 大賞/総務大臣賞およびAMD理事長賞は、2010年1月1日から12月31日までに日本国内にで発売・発表されたデジタルコンテンツや、最新のデジタル技術を駆使したコンテンツ・サービスから選出された。優秀賞としては、「Ustream」や「Android」などが選ばれている。


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(増田 覚)

2011/5/31 19:33