マカフィー、世界で最もゾンビPCの多い国ランキングを発表


マカフィーの公式ブログでは、ゾンビの怖さを伝えるマンガを公開している

 マカフィーは6日、世界で最も“ゾンビ”の多い国のランキングを発表した。ゾンビとは、ウイルスに感染してサイバー犯罪者に乗っ取られ、遠隔操作が可能な状態となっているPCのこと。5月に調査した時点で最もゾンビの数が多かったのはインドで、次いでロシア、ブラジル、インドネシア、ベラルーシの順だった。

 また、多数のゾンビで構成されるボットネットのうち最も規模が大きいのは、高級腕時計や偽物の医薬品を宣伝するスパムメールを多く送信する「Maazben」だった。2位の「Bobax」は出会い系やロシア人とのデートについてのスパムメール、第3位の「Cutwail」は腕時計や医薬品の偽物を宣伝するスパムメールなどを数多く送信するボットネット。

 マカフィーによれば、ゾンビの主な特徴としては、1)PCの動作が遅くなる、2)PC起動時にいつもと違う動作をする、3)セキュリティソフトが無効になる、4)知らない人から自動返信メールが送られてくる、5)PCで実行されているタスクの数が正常時よりも多い、6)PCの処理能力がフル活用されている――といった症状が現れるという。

 マカフィーでは、ゾンビの怖さを伝えるためのマンガを公開している。ゾンビにならないようにする方法としては、ウイルス対策ソフトを最新の状態に更新した上で、完全スキャンを実行するとともに、知らない人物から届いた添付ファイルを開かないように呼びかけている。


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(増田 覚)

2011/6/6 12:17