アンテナハウス、ウェブで書籍を編集し、PDFとEPUBを同時出力できるサービス


 アンテナハウス株式会社は、「クラウド型汎用書籍編集・制作サービス(CAS-UB)」の正式サービスを9月1日より開始したと発表した。ウェブブラウザーを使ってインターネット経由で書籍を編集し、商業レベルの印刷用PDFと高品質EPUBを同時に作成できるという。

 料金は、個人・グループ向けサービス(5ユーザー)が半年間14万7000円または年間26万2500円、出版社・企業・諸団体向けサービス(10ユーザー)が半年間39万9000円または年間73万5000円。データ保存容量は、いずれも1ユーザーあたり5GBまで。

 アンテナハウスによると、EPUBを作成するにあたってもHTMLやCSSの知識は不要で、原稿完成後にボタン1つで出力できるとしている。

 また、現在行われているようなDTPデータからEPUBなどへ変換するやり方では、どうしても手作業による修正工程が必要で、原稿データが2元化してしまうと指摘。これに対してCAS-UBでは、クラウド上に編集プログラムと書籍データがあり、そこから完全自動でPDFとEPUBを出力するという「完全なワンソース・マルチユース」を実現していると説明している。


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(永沢 茂)

2011/9/2 18:41