「Google+」国内利用者は225万人、今後は意識しないで使い始めるケースも?


 Googleが運営するSNS「Google+」の国内利用者が225万7000人に達した。6月28日の公開以降、招待制で試験運用されていたのが9月20日に一般向けベータ版に移行、誰でも利用可能になったことから大幅に増加したという。国内インターネットユーザーにおけるGoogle+のリーチは3.6%で、8月の0.3%から上昇した。

 ネットレイティングス株式会社が提供するインターネット利用動向調査サービス「NetView」の9月度のデータをとりまとめたもので、家庭・職場のPCからのアクセスを集計対象としている。

 週次の利用者数を見ると、ベータ公開された9月19~25日の週に、利用者数は188万7000人に増加し、以降は40万人から50万人台で推移している。

 なお、9月における他の主なSNSの国内利用者数とリーチは、mixiが1472万3000人で23.6%、Twitterが1441万6000人で23.1%、Facebookが1127万4000人で18.1%。

2011年9月における主要SNSの国内利用者数とリーチ

 ネットレイティングスでは、Googleが提供する主なサービスの利用者別に見たGoogle+の利用者率についてもとりまとめている。各サービスともまだあまり高くないが、Gmailの利用者でGoogle+を利用しているのは22.0%、Google カレンダーの利用者で21.8%と比較的多かった。他は、Picasa利用者で13.0%、Blogger利用者で11.8%、Google マップ利用者で9.4%、YouTube利用者で6.1%。

 ネットレイティングスのシニアアナリストである西村友博氏は、「Google+の一番の強みはなんといってもGoogleの各種サービスとの連携の良さにある」と指摘。今後、GmailやGoogle カレンダー、YouTubeをはじめとする自社人気サービスとGoogle+の統合を進めていくことが予想されるため、サービスの統合がスムーズに進めば、既存のGoogleユーザーを中心にGoogle+が普及する可能性は高いとしている。さらにAndroidスマートフォンのユーザーをうまく取り込めれば、「今後、利用者自身もあまり意識しないうちにGoogle+を使い始めていたというケースも増えてくるかもしれない」とコメントしている。

「Google+」のリーチ3カ国比較




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(永沢 茂)

2011/11/1 15:43