「Google+」が一般公開に、Android対応ビデオチャットルームなどの新機能も


Google+

 米Googleは20日、同社のソーシャルネットワークサービス「Google+」を一般公開した。これまでは招待状がなければ利用できなかったが、今日からすべての人が利用できるようになる。

 また一般公開と同時に、Google+のビデオチャットルームに多数の機能が追加されたほか、Google+検索も追加されるなどの機能強化が行われている。

 Google+は、6月28日にベータ版が公開され、試験運用期間として招待状を持つユーザーに限定して公開されていた。Googleでは、「まだ完成にはほど遠いですが、試験運用の期間を経て、広く皆様にご利用いただける段階になったと考えています」とコメントし、Google+の一般公開を開始。希望者はGoogleアカウントにログインして、Google+のページから登録手続きを行うことで利用できる。

 この公開に合わせて、Google+のビデオチャットルーム(英語では「Hangouts」)に多数の機能が追加された。

 Android向けのGoogle+アプリがビデオチャットルームに対応し、スマートフォンからもビデオチャットルームが利用可能となった。ストリーム上でビデオチャットルームを見つけたら、「参加」ボタンをタップするだけで、スマートフォンやタブレット端末からすぐにビデオチャットに参加できるようになる。利用はAndroid 2.3以上で、フロントカメラを持つ端末に限られる。また、iOS版についても近日中に公開予定としている。

Android版アプリがビデオチャットルームに対応

 新たな機能としては、「オンエア」機能が追加された。ビデオチャットルームでは、自分を含めて10人までのビデオチャットができるが、オンエアを開始するとチャットルームがすべての人に公開され、誰でもそのビデオチャットを見られるようになる。ミュージシャンのライブ的な使い方や、IT業界有名人のチャットを「番組」のように公開できるとして、大きな話題となっている。現時点では、この機能は当初は一部ユーザー限定での公開となる。

ビデオチャットを公開できる「オンエア」機能が追加

 さらに、標準のビデオチャットルーム以外に、追加機能版のルームが用意された。追加機能版のルームでは、コンピューターのスクリーン共有、他のユーザーと一緒に絵を描けるスケッチブック、Googleドキュメントの共同編集、テーマ別ビデオチャットルームの作成などの新機能が利用できる。このほか、開発者向けにビデオチャットルームの基本的なAPIを公開した。

 さらに、Google+上のコンテンツの検索もできるようになった。Google+の検索ボックスにクエリを入力すると、ウェブ検索と同時に、Google+のユーザーや投稿内容も表示されるようになる。この検索結果には、ユーザー本人にしか見えない情報、例えばGoogle+に登録している家族の投稿なども同時に検索対象となる。

 Google+が公開されて以来、Facebookとどちらを選ぶかは大きな話題となっている。Google+のユーザーインターフェースやプライバシー機能を強く支持するユーザーがいる一方、Facebookの人気も根強く、ソーシャルネットワークのすみ分けがどのように進んでいくかに注目が集まっている。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2011/9/21 11:50