IPAが2012年版セキュリティ10大脅威を発表、第1位は標的型攻撃
「2012年版 10大脅威 変化・増大する脅威!」の表紙 |
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は22日、ウイルスやサイバー攻撃に関する最新事例をまとめた文書「2012年版 10大脅威 変化・増大する脅威!」を公開した。全43ページのPDFとなっており、無料でダウンロードできる。
セキュリティ分野の研究者や実務担当者(合計123名)からなる「10大脅威執筆者会」が2005年以降、毎年公開しているもの。直近1年に発生した被害例を紹介しつつ、セキュリティ対策の重要性を一般ユーザーにも訴える狙いがある。
執筆者会が選んだ2012年版10大脅威ランキングの第1位は、「機密情報が盗まれる!? 新しいタイプの攻撃(標的型攻撃に関する脅威)」だった。2011年には、衆議院、参議院、国内の大手武器メーカーなど、特定の団体・企業を狙ったサイバー攻撃が多発。攻撃の事実が発覚しにくい、内部ネットワークに進入したウイルスが外部と通信を行いながら攻撃するといった特徴に触れ、対策の必要性を改めて指摘している。
また、第2位は「予測不能の災害発生! 引き起こされた業務停止」で、東日本大震災をきっかけとして、自然災害への対策、緊急時の行動計画の策定などが重要だと呼びかけている。
文書は全3部構成。10大脅威の内容を詳細に解説するほか、今後顕在化することが予想される脅威の概要についても言及している。
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(森田 秀一)
2012/3/23 17:27
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