Apple、「Flashback」マルウェアの検出・駆除ツールを開発中


 米Appleは10日、多数のMacが感染していると報告されているマルウェア「Flashback」について、検出および駆除ツールを開発中であることを、サポートページで公表した。

 「Flashback」は、以前よりMacを狙ったマルウェアとして確認されていたが、最近登場した亜種がJavaの脆弱性を悪用。この脆弱性についてはOracleが2月14日に修正版となるアップデートを公開しているが、Mac向けJavaのアップデート公開は3月3日と遅れたこともあって、感染が拡大したと考えられている。

 Appleでは、Flashbackの検出と駆除を行うツールを現在開発中だとしており、ツールの提供時期については明らかにしていない。また、Flashbackが利用しているコントロールサーバーを無効化する取り組みも、世界中のISPと協力して進めているとしている。

 ロシアのKaspersky Labsによると、Flashbackはこれまでに全世界で67万台のマシンへの感染が確認されているという。また、Kaspersky Labsでは、オンラインで感染の有無を確認できるサイト「flashbackcheck.com」と、無料の駆除ツールを公開している。


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(三柳 英樹)

2012/4/11 15:41