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衆議院の文部科学委員会、著作権法改正案の審議・採決は来週に


 衆議院の文部科学委員会が8日に開催され、内閣が今国会に提出した著作権法の一部を改正する法律案の目的や改正内容について、平野博文文部科学大臣が趣旨説明した。当初は今週中にも採決されるとの情報もあったが、8日の委員会は平野大臣による趣旨説明のみで7分ほどで散会。審議・採決は来週になる見込み。

 改正案は、“違法ダウンロード刑事罰化”を追加した修正案が自民・公明の両党から提出された上で採決されるとみられており、一般社団法人インターネットユーザー協会(MIAU)が反対声明を出している。

 今回の改正は、近年のデジタル化・ネットワーク化の進展にともなって著作物の利用態様が多様化していることや、著作物の違法利用・違法流通が広がっていることをふまえたもの。1)いわゆる“写り込み”等に係る規定、2)国立国会図書館によるデジタル化資料の自動公衆送信に係る規定、3)公文書等の管理に関する法律に基づく利用に係る規定、4)技術的保護手段に係る規定――の整備を行う。一部を除き、2013年1月1日からの施行を目指す。

 このうち4)は、DVDなどに用いられる「CSS」などの暗号型技術を、著作権法上の対象となる「技術的保護手段」に追加することで、これを回避してDVDなどを複製するプログラムを規制対象にするものだ。技術的保護手段を回避して行う複製は、私的使用目的の複製の範囲外となり、認められなくなる。いわゆる“リッピング違法化”。

 なお、平野大臣の趣旨説明は、同法案が文部科学委員会に付託された先週6月1日の第4回委員会ですでに読み上げられていたもの。前回は自民党および無所属の会所属の委員が欠席していたために、今回あたらめて趣旨説明をしたかたち。

【お詫びと訂正 20:10】
 記事初出時、委員会の開催日についての記述に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。


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(永沢 茂)

2012/6/8 16:57