ヒートシンク構造のアルミ筐体、iSCSI対応の「LaCie 2big NAS」4TBモデル
エレコム株式会社は6月20日、仏LaCie社のNAS新モデル「LaCie 2big NAS」(型番:LCN-2BN4TE)を発売すると発表した。価格4万7040円で、8月に出荷開始する。WindowsとMac両方に対応し、MacのTime Machineにも対応する。
「LaCie 2big NAS」(型番:LCN-2BN4TE) |
「LaCie 2big NAS」はハードディスク製品を展開してきたLaCie社のNAS製品第1弾。法人市場に加え、量販店などコンシューマ市場でも販売展開する。
「LaCie 2big NAS」iSCSIに対応し、RAID 0/1に対応。他社製品にない特徴としては、ウェブベースの設定ページで、ウェジェット形式のインターフェイスを採用している点が挙げられる。共有フォルダーの追加やユーザー管理、データバックアップといった設定も、該当するウィジェットを選択。初心者にもなじみやすいクリックによる、直感的な操作ができる。
スマートフォン(iPhone/iPad/iPod touch)の専用アプリ「LaCie MyNAS」を使うことで、外出先などからNAT越えでNASへのアクセスが可能で、画像や動画、音楽のほか、PDFとMS Office形式のファイルの閲覧にも対応する。6月20日現在、「LaCie MyNAS」は英語版のみだが、6月末頃に日本語版もApp Storeで公開される見込みだ。
DLNAにも対応しており、同一LAN上に接続されたテレビで「LaCie 2big NAS」に保存した動画や静止画などを視聴することもできる。ただし、DTCP-IPには非対応のため、自分で撮影した動画など著作権保護のかかっていない映像は視聴できるが、ダビング10など著作権保護のかかったコンテンツは視聴できない。
ハードウェア面では、5万円を切る価格帯のNAS製品としては国内初のiSCSIターゲット機能を搭載。ネットワーク経由での外付けHDDとして認識させることで、より高速な外付けHDDとして利用することができる。また、RAID 0とRAID 1の2つのRAIDモードを搭載し、RAID 1設定時はホットスワップにも対応。HDDに異常が発生した場合も、電源を落とさずに予備のドライブと交換することができる。
筐体は、デザイナーNeil Poulton氏が手掛けており、アルミボディに表面積の広いヒートシンク構造を採用。ファンは静音ファンを採用し、静音性を高めている。付属のアプリケーション「La Cie Network Assistant」を利用することで管理画面に簡単にアクセスできるうえ、ネットワークディスクとして共有することもできる。
バックアップは、MacのTime Machineに対応するほか、Windows用の「Genie Timeline Pro」が3ライセンス、Mac用の「Intego Backup Manager」が3ライセンス付属する。
対応OSは、Windows 7/Vista/XP、Mac OS X10.5以上。LANはギガビットイーサネットに対応、接続コネクタはRJ-45×1、USB 2.0(type A)×1、eSATA×1を装備する。サイズは91×200×172mm(幅×奥行×高さ)。アルミボディ採用のため、重量は3.5kgとずっしりした質感を持つ。
エレコムは2009年にLaCie社とストレージ事業での協業を発表、LaCie社製品を国内独占販売している。
正面と背面 | HDDスロットを引き出したところ | 筐体の側面はヒートシンク状になっている |
関連情報
(工藤 ひろえ)
2012/6/20 12:00
-ページの先頭へ-