App Storeに初のマルウェア認定アプリ、Kasperskyが報告


 セキュリティ企業の露Kaspersky Labは5日、スマートフォンの電話帳をリモートサーバーに送信する不正なアプリが「App Store」および「Google Play」で見つかったとして注意喚起した。App Storeでマルウェアを含む不正アプリが見つかったのは初めてだという。

 今回見つかった不正アプリは「Find and Call」という名称。電話帳をリモートサーバーに送信するだけでなく、電話帳に登録された連絡先に対して、この不正アプリをダウンロードするためのURLを記載したSMSを送信していた。現時点ではApp StoreおよびGoogle Playからこの不正アプリは削除されている。

App Storeで公開されていたFind and CallApp Storeのコメント欄には批判の声が集中していたという

 アプリ公開時に審査のないGoogle Playでは、これまでにも多くの不正アプリが見つかっている。しかし、Appleが事前審査を行うApp Storeでは、「5年前にApp Storeが開設されて以来、これまでにマルウェアが見つかったことはなかった」(Kaspersky Lab)としている。

 なお、App Storeではこれまで、人気のカメラアプリ「Camera+」を装った偽アプリが公開されたことがある。このことを報じたセキュリティ企業の英Sophosによれば、偽アプリを入手していないため、悪意のある機能が含まれていたかどうかは不明だとしている。


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(増田 覚)

2012/7/6 18:41